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日本語(修正版)
日登里 林にとって、本格的なレコーディングに初めて挑んだ記念碑的な一曲。「必要とされない相手を愛することは、何の役にも立たない」という無情な真理を軸に制作されました。
実は一度、別れ話をテーマにリリースされた経歴がありますが、当時は時系列の不自然さから後悔が残る形となりました。そこから1年。歌詞を徹底的に見直し、「役に立たない愛」をより強調する「始まってすらない恋」へとテーマを再構築。
「元の素材が良ければ」といった、残酷なまでに現実的な「叶わぬ理由」を突きつける本作は、片思いの深淵に真っ向から向き合った一曲です。風前の灯火のような儚い恋心に対し、ギター・あれあれあによる鋭いカッティングが加わることで、その絶望感と残酷さがより鮮明に描き出されています。
日登里 林 (ひのぼり はやし) 誰もが生きていく中で抱える「痛み」。それを和らげるでも、背けるでもなく、ただ直視して向き合う。彼の音楽の根底には、常にその生々しい感情が流れている。 学生時代のイジメや失恋、ビターな現代社会に対するアンチテーゼ、そして大人になることへの抵抗。彼自身が深く傷つき、「他者からの共感」に飢えていたからこそ、「この気持ちは自分だけではないはずだ。同じ痛みを抱える誰かを救いたい」という切実な願いが、作詞の原動力となっている。 複雑で繊細な言葉の数々とは裏腹に、紡がれるメロディーはどこまでもシンプルでストレート。耳に残るポップネスを追求した楽曲アレンジは、独学ゆえの衒(てら)いのなさが生んだ彼だけの武器だ。 歌、演奏力、知識――すべてにおいて「突出したものがない」と自省しながらも、「ひとりでできることを増やそう」と日々、愚直に鍛錬を重ねる姿。その不器用なまでの実直さが、今、同じ迷いの中にいる人々の心を強く揺さぶっている。