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「洗練されたモダンポップスのミキシングや安易なトラップ・ビートを一切排除し、ただ一つの無骨なファズベース・リフと、地鳴りのような8万人の大合唱(stadium crowd shout)だけで世界中のスタジアムを蹂躙する――剥き出しの肉体性と、呪術的な反復がもたらす圧倒的な全能感」を、ザ・ホワイト・ストライプス(The White Stripes)の『Seven Nation Army』への絶対的なオマージュと、スタジアム・ガレージ・ブルース・ロック(stadium garage blues rock)の凶暴な引力で構築した、BPM120(Eマイナー)の極めて攻撃的で不敵なアンセム・トラックです。楽曲を原始的な熱量(ritualistic repetition momentum)で牽引するのは、完璧なデジタルクォンタイズを放棄して足を踏み鳴らすような「生々しいマーチ・テンポ(unquantized foot-stomp march tempo)」と、シンバルを一切排除して極限まで引き算されたヘヴィなミニマル・ドラム(heavy minimalist live drums with no cymbals)。そこに、むせ返るようなアナログ卓の飽和感(continuous analog desk saturation)と生々しいハンドクラップが合流し、聴き手の脳幹をダイレクトに支配します。
最大の特徴は、イントロからセンター軸を強烈に支配する、あまりにも象徴的な重低音ファズベースのループ(iconic heavy fuzz bass riff)。ボーカルはマイクの振動板に唇が圧着する2cmの超至近距離で捉えられた、ピッチ補正(オートチューン)無しの男性リード。ヴァースでは乾いた倉庫のようなローファイ空間(hot warehouse mix)の中でボソボソと呟くような、あるいは吐き出すような会話的シャウトを披露しますが、サビ(コーラス)に突入した瞬間、ステレオ幅が左右140%のパノラマへと劇的に全開放され、耳を劈く歪んだギターの金属的なスタブ(overdriven guitar stabs)と、調律のズレた剥き出しの大合唱(massive stacked unpolished crowd unison shouting)へと雪崩れ込み、多幸感と焦燥感を同時に爆発させます。終盤のブレイクダウン(OH SHIT MOMENT)では、何の前触れもなくすべての楽器が完全消滅し、群衆の歌声と生ハンドクラップだけになる無警告の引き算を敢行。聴き手が息を呑んだ直後に襲いかかる「1小節間の完全な無音(1-bar fader silence weapon)」という冷徹な空白を経て、マイナス8 JPY仕様の凶悪な爆音のまま最終ドロップ(ゴールエクスプロージョン)へとノーモーションで大爆発します。最後は言葉の途中でリミッターがゲートを閉じるように遮断され、残響を1ミリも残さずスパッと完全な真空の静寂(instant cutoff)へと着地する、世界の愛おしい野生を祝福する大傑作トラックです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。