ネグレクトのジャケット写真

歌詞

ネグレクト (piano ver.)

高野亜門

ある朝 目覚めた

見た夢よりも不快

ドアの向こう 壁の向こう

近づいた足音

鍵の音 軋む家

気配ですら許さない

生き潜めた僕を誰か見つけて

パパなんか 三日三晩

得体の知らない家に

ママなんて 癌だって言われて帰らない

誰がいるのだろう

今この渇きより遥かに静けさが苦い

息を殺すほど産まれた欲望

初めの頃にはいくつもあったのに

愛して 愛して

身体の奥で叫んでる

欲張った残骸だ

哀れな目で見て殺すのさ

誰かれ同じ育ち

無差別に友達

同等愛 等身大みたいな轍

だったら、ほら、どうでしょう?

引き続けたきたハズレが参加賞になんじゃん

誰かと同じように生きたいわけじゃない

だとしても誰かを不幸にしたいわけじゃない

愛して 愛して

押入れの奥で叫んでる

欲張った残骸だ

身体の奥で泣いている

月明かり届かないテレビ画面が灯り

姿もない 音もしない

耳鳴りだけ鈍い

時計の針刻む音メトロノームみたい

食卓に溢れてた 食材達が見たい

笑い声 一欠片誰か分けてくれよ

ひとりぼっちの僕を見つけて

愛して 愛して

身体の奥で叫んでる

欲張った残骸だ

誰でもいいから

愛してよ

(Uh)

ドアの向こうには誰かがいる

伸ばすんだ

その手は

どうしたって

あとの祭りさ

  • 作詞者

    高野亜門

  • 作曲者

    高野亜門

  • プロデューサー

    高野亜門

  • ボーカル

    高野亜門

  • ピアノ

    高野亜門

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    ネグレクト

    高野亜門

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    ネグレクト (piano ver.)

    高野亜門

本作は、私自身の幼少期の記憶と、当時の環境をプロットに書き起こした私小説的な一曲です。
制作のきっかけは、自分自身のバックボーンを一度音楽として昇華してみようという試みからでした。
楽曲制作において最も重視したのは、当時の私が感じていた「景色」と「音」の再現です。
「愛してほしい。けれど、誰も来ないことは分かっているから期待はしない」
そんな矛盾した孤独を表現するため、あえて楽曲全体を単調な構成に留め、大胆な転調を排除しました。軽快なグルーヴや滑らかな歌唱では、あの頃の心に渦巻いていた「歪な野心」や「沸々とした感情」を削ぎ落としてしまうと考えたからです。
サウンド面では、ジャジーなコード進行をベースに、歯切れの良いストリングスが感情を断裁するように作りました。また、記憶の中にこびりついている耳鳴りや雑音を意図的に配置し、サックスにはOver Driveで歪みを加え、ピアノの上から鍵盤の打鍵音のみを重ねるなど、多角的なアプローチで「規則性の中にある不規則な歪み」を追求しました。
聞き手によっては、ぶつ切りになるような歌唱やノイズに違和感を覚えるかもしれません。しかし、その違和感こそが、押し入れの奥でテレビを見つめていた私のリアリティです。

アーティスト情報

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