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平日の朝、どうしても身体が重くて起き上がれず、機材の電源を入れることすら億劫な日がある。それでも、決して完璧とは言えない日常のループを、淡々とした生活の営みとして静かに回し終えた夜。ふと手にしたギターから、一瞬だけ、これまで見たことのない鮮やかな景色が鳴り響く。それは、退屈な反復の隙間に訪れる、奇跡のような即興の瞬間。
「Bossa do Replay」は、LO-FI JAZZ SEXTED が紡いできたボサノヴァ三部作を締めくくる、あまりにも美しくアンニュイな最終章。1人で6人分の音を重ね合わせながら、いま、海の向こうで暮らす君と同じように、この世界の不完全さを愛そうとして生まれた調べ。
初夏の訪れを告げる心地よい青い風のように、ゆったりとしたビート。優しく流れるラテンのブラシドラムの隙間から、初めて取り入れた泡沫のような微かな鼓動が、都会の夕暮れの湿度を連れて漂う。ボサノヴァの端正なマナーを守りながらも、どこかソウルフルで自由なステップを描くベースライン。光り輝くメジャーでも、深く沈み込むマイナーでもない、夕暮れの海風が運ぶ名づけようのない感情。切なく胸を締め付けるギターソロの背後で、泡のように弾けては消えるディレイトランペットの残響が、忘れかけていたはずの記憶を調和の中で優しく再生(リプレイ)していく。
このコード進行を、ここに置いておくよ。
次は君の番。完璧じゃない愛おしい日常の中で、この調和の続きを、君だけの指先で鳴らしてみてほしい。耳を澄ませて。この響きが、あなたを見つけるその時まで。
都市の片隅、夕暮れの窓辺。 6人のプレイヤーが、リズムと静けさのあいだを漂うように音を紡いでいる。 トランペット、ギター、ウッドベース、ピアノ、ドラム、そしてビートメイク。 そこには譲り合いも衝突もない、ただ音と音の対話だけがある。 ジャズクラブの熱、路地裏の静けさ、深夜ラジオの余韻。 それらすべてがひとつの部屋で交差し、録音され、音楽になる。 “LO-FI JAZZ SEXTED”── それは、音楽家Kako Yorkerがひとりで描いた、架空の6人組ジャズバンドの物語。 このプロジェクトは、そんな想像から生まれた現実へと繋がるサウンドシリーズ。
A BLUE TONE RECORDS