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本作は、日本古来のわらべ歌「はないちもんめ」を、乾いたブリットポップの感性とインディーロックのビートで再構築した野心作です。三味線の重厚なベースラインと、ミニマルに刻まれる琴のリズムトラックが、現代社会の歪な欲望を冷笑的に描き出します。
歌詞の核心にあるのは、かつて純粋な子供の遊びだった「あの子が欲しい」という交渉が、大人たちの「あの車が欲しい」「あの年収が欲しい」という醜い比較へと変貌してしまった悲哀です。給料日でも高騰する物価、隣の家のボーナスへの嫉妬、そして錆びた鎖の自転車。デッドパン(無表情)なヴォーカルが、手の届かない「花」を追い求める現代人の虚しさを、突き放すようなトーンで歌い上げます。
聴きどころは、和楽器アンサンブルとロックバンドが激突するラストのサビ。狂乱のクライマックスを迎えながらも、最後は三味線のリフだけが虚空に消えていく構成は、決して抜け出せない消費社会のループを象徴しています。皮肉と和の美学が交錯する、スタイリッシュな社会風刺アンセムです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。