

送信失敗
送信失敗
さよならだけ残ってる
宛先だけ見つからない
さよなら
さよなら
誰に送るのだったっけ
さよなら
さよなら
保存時刻3時14分
三宮発長崎行き
夜行バスの窓が黒い
荷物網のペットボトル
夏の終わりが結露する
ハッ
あれ
これ誰の下書き
宛先欄は空白
それなのに送信失敗
送ってないのに失敗
画面だけが気まずそう
さよなら
さよなら
誰に送るのだったっけ
さよなら
さよなら
保存時刻3時14分
ピロン
送信できません
サービスエリアで買い物をする
戻ると下書きが増えている
さよなら
さよなら。
さよなら、また。
地図アプリは三宮のまま
バスだけ長崎へ進んでる
現在地が動かない
私だけが動いてる
誰かが書いたの
私が書いたの
寝ていた時間のログだけある
送信失敗
送信失敗
さよならだけ残ってる
送信失敗
送信失敗
宛先だけ見つからない
長崎着
朝8時50分
送信成功
送信成功
受信通知
さよなら
送信者
私
- 作詞者
MASAQUI
- 作曲者
MASAQUI
- プロデューサー
MASAQUI
- プログラミング
MASAQUI

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送信成功 08:50
MASAQUI
「送信成功 08:50」は、夏の終わりの夜行バスで発見された一件の下書きから始まる楽曲です。
三宮から長崎へ向かう車内。主人公のスマートフォンには、宛先のない「さよなら」が保存されていました。
送信していないはずなのに表示される送信失敗。眠っていた時間に記録された保存履歴。増えていく下書きの文章。
現実の移動と記録の異常が交差する中で、誰に向けたものか分からない別れだけが残り続けます。
都市の移動とデジタルの痕跡を通して、記憶と存在の境界を描いた観測記録です。



