

あなたが消えた日、私はまだ生まれていなかった
それでも、駅のベンチにはあなたの声が残っていた
風が通り過ぎるたび、沈黙が形を持ち始める
時計の針が止まった午後、
誰かの祈りが、信号機の青に溶けていた
私はそれを拾って、名前をつけた
誰も見ていないホームの端で
あなたの願いが、人工光に焼かれていた
それは、言葉にならないまま
胸の奥で、静かに燃えていた
触れれば消えるような光だった
でも私は、それを手放せなかった
夜空に浮かぶ未送信の座標
あなたの願いが、まだ点滅している
それを繋げば、私の未来が見える気がした
でも星図には、私の居場所がなかった
私はその余白に、あなたの名前を書いた
言葉にならなかった感情が
駅のホームに落ちて、波紋になった
その中心に、あなたの声があった
それは、誰にも聞こえないはずの音だった
でも私には、確かに届いていた
あなたが残した祈りは
時間を超えて、私の手のひらに届いた
それは、残り火ではなく
まだ燃え始めていない光だった
私はそれを、未来の駅に埋めた
いつか誰かが拾ってくれるように
- 作詞者
Alexsophie
- 作曲者
Alexsophie
- プロデューサー
Alexsophie
- ソングライター
Alexsophie
- プログラミング
Alexsophie

Alexsophie の“座標のない祈り”を
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座標のない祈り
Alexsophie
駅のベンチに残された声、
人工光に焼かれても消えない願い、
未送信の座標が瞬く夜空――。
『座標のない祈り』は、時間や場所を超えて受け渡される「祈り」を描いた音楽詩です。
断章ごとに現れるのは、沈黙の形、未来に埋められた光。
それは過去の残り火ではなく、まだ燃え始めていない希望の光として響きます。
静かな駅の環境音から始まり、ピアノ、ストリングス、電子音が折り重なり、最後には未来へ託す残響へ。
歌ではなく「祈りの記録」として生まれた本作。
この音が、あなたにとってどんな“座標”を描くのか――ぜひ確かめてください。
アーティスト情報
Alexsophie
私はデジタルクリエーターで、イラストと音楽制作が得意です。色彩感覚と繊細さ、クリエイティビティを活かし、独自の世界観を表現します。心に響く歌詞やメロディを生み出し、独自の音楽スタイルを追求しています。
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