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心葉(こころば)

私が幼かった頃、朝起きると玄関の外にはよく野菜が置いてありました。
母は誰が持ってきてくれたのか何となく把握しているようでした。
まだ土のついたままのじゃがいもや葉のついたトマト、大きく育ったきゅうりやかぼちゃ、スーパーで野菜を買った記憶はほとんどありません。
実際には祖母が作ったトマトを食べたことはありませんでしたが、近所のおばあちゃん達が洗濯物を取り込みに来てくれたり、作った野菜や、採りに行った山菜を持ってきてくれたり、豊穣をみんなで分け合っているような、そんな素敵なところでした。

働いているおばあちゃんや、おじいちゃんの手はごつごつしていてとってもいい手をしています。うちの父はサラリーマンでしたのでごつごつしている働きものの手をみると「よい手だね」と言っていたのが忘れられません。
そんな思い出からこの曲が生まれました。

心葉とは平安時代の言葉で、「心、心ばえ」という意味です。

和泉式部集に、

「人知れず  わが心葉にあらねども  かきあつめてぞ物をこそ思へ」

という句が詠まれています。

どんな些細なことであっても、自分自身の心に響く何かを見つけ、それを大切に育みながら心豊かに暮らしましょう。という意味だそうです。

文 Nao

ジャケ写は、Nao自身が描いたものである。

アーティスト情報

  • Scene of Heaven

    Nao(Vocal) Aki(Violin) YUKIYOSHI(Piano,SoundProduce) の日本人3人のユニット。Producerは來住尚彦。 2007年コロムビアミュージックエンターテイメントよりシングル[千歳月。琥珀。]でメジャーデビュー。その後2008年ギターリストが脱退し、NaoとYUKIYOSHIで活動を続け、[棕櫚の手紙]、[十六橋]、[縷々の手紙]、三部作を一月毎にCD発売やLiveDVD発売等の活動をしていたが、2009年活動休止を発表。 Naoはその後ソロボーカリストとしてメジャーデビューし、様々なアーティストとともコラボレーションをしたり、メディアにも多数出演。また新たに三味線、長唄等、邦楽の世界に幅を広げる。また、既に配信されている雪月花の画像の文字はNaoが書いてものであり、水鏡などのジャケ写は自らが撮影してくる等と多種にわたって才能を発揮している。 リーダーYUKIYOSHIは元々作曲編曲家として活動していた事もあり、様々なアーティストに作曲や編曲にサウンドプロデュース、そして映画やCM、ゲームなど劇版音楽を担当したりとクリエイト活動に専念。現在も來住氏率いる和楽器ユニットRin'のサウンドプロデューサーである。 15年という長い年月を経て、ViolinistのAKIを新メンバーに迎え、2024年2月に新生Scene of Heavenとして復活。 Akiは浜崎あゆみや数々のアーティスト、ドラマに映画、ゲームといった劇伴等のストリングスのレコーディングに参加。Sceneとは2008年に共演。元々ソロで活動しており、毎年恒例のワンマンライブでは超満員。ソロ楽曲提供しているYUKIYOSHIと來住氏、そしてNaoからの熱烈なオファーによってSceneの参加を決意。 Producerの來住尚彦(Naohiko.K)は、Scene of Heavenは勿論、和楽器ユニットRin'、Zan等をプロデュース、メジャーデビューさせた。一方赤坂BLITZ、赤坂サカスのプロデューサーでもあり、また東京、京都、大阪でのアートフェアのプロデュースを行う。傍らNFTデジタルアートムービー『SHIP』を監督し、シンガポール、マカオで公開。 Scene of Heavenの総指揮する存在であり、Sceneは4人組だと言っても過言ではない。 今後のScene of Heavenは、毎月毎に一曲づつ配信予定。

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