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ただいま
あたたかいキミが
おかえりと言ってくれるから
流れ
流れ
流れ
留まることなく
風は歩みゆく
右から左
北から西へ
思い出す頃には
もういない
来年の同じ季節
きっと同じ風に
出会えるだろう
透明な
掴みどころのない
僕によく似ている
余所行きの笑顔
余所行きの言葉
いつのまにか
ファスナーが壊れて
脱げなくなったんだ
朝が来て
冬が過ぎ
春や夏が来ても
僕のからだは
震えてる
寒さで
どうにかなっちまいそうなんだ
この着ぐるみは
舐められないように
冷凍仕様になってるから
僕はブロック肉
キミのあたたかさで
溶かしてほしいんだ
揺られ
揺られ
揺られ
毎朝
ぎゅうぎゅう詰めの電車でさ
位置について
よーいどん!って
商品棚へ走っていく
なんてラクなんだ
顔もからだも
パッケージ
それっぽければいい
質は
そこそこでかまわない
僕によく似ている
頭に値札
貼りつけられてさ
いつのまにか
ラップの外を
忘れてしまったんだ
タイムセール
ダメなら半額
それても売れなきゃ
見切り品の後、ゴミ箱へ
気付いたら
僕は
ネギと一緒に
買い物かごに入ってた
キミのあたたかさで
呪いを解いてほしいんだ
ただいまって
そう言ったら
キミが笑顔で
おかえりって言ってくれるから
僕は人間なんだって
ようやく思い出せるんだよ
いつだって
キミが助けてくれる
体温を分けてくれるから
僕は息ができるんだ
心臓が動きだして
機械油のかわりに
血液が流れだす
ああ、そうか
僕は人間なんだ
キミのぬくもりは
僕の宝物