君とは一度だけキスした
どちらからともなく
一度だけキスした
試して試されて
どちらからともなく
君とは会わなくなった
君とは会わなくなった
部屋のあちこちに
君が隠れているよ
油断できないな不意に泣いちゃうな
タクシーの中で手を握ったこと
ただの幻か
背伸びした唇でまた失敗した
君は昔流行った歌をつまらなそうに
口ずさんでいた
これ以上近づくな
そう言われた気がした
工業地帯の光が君の横顔を流れて
君の瞳はしっとりと濡れた鏡
わたしの光みたいだね君は
もう直ぐ夜が明けるね
叶わない思いだから引きずるのかな
じゃああの時どうして
ちゃんと拒んでくれなかったの
背伸びした唇で結局君を失って
それでも短いまつ毛が君をとらえて
瞳が離さない
光が遠ざかる
どんなに手を伸ばしても
- Lyricist
Izumi Sato
- Composer
Izumi Sato
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約2年振りとなる待望の新作ep。”刹那的”というテーマを掲げて制作された本作は、全編通して儚い雰囲気に包まれ、誰もがいつの間にか失ってしまった何かを思い起こさせる。
Artist Profile
koihamamono
”何かがいつも足りなくて、満たされない私達へ" 2015年4月結成、東京を中心に活動中の佐藤いづみ(Vo.&Gt.)によるバンド プロジェクト。 底まで落ちた恋や報われない思い、揺るぎない光について佐藤独自の目線で語り合う。 ロックなバンドサウンドは、女性の中に棲む激情に迫り、いつの間にか失った青春を想起させる。
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