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「蚊帳のベルスーズ」は、網戸のない古い借家に吊った青い麻の蚊帳の内側で過ごす真夏の夜を描いたミディアムテンポのシティポップ。
鴨居の金具に掛ける吊り手、網をくぐって笑う恋人、団扇を持つ手首、豆電球が網目でにじむ橙の光――毎晩吊っては朝に畳む仮のひと間の、幸福の呼吸を浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、便利な安定に沈まず、柱に固定される設えより毎晩選び直す仮設の内側のほうを選ぶ大人の感情。冷たく拒むのではなく、幸福の只中で自分の居場所の形だけは自分で決める。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夏の夜気、網目越しの灯り、古い家の匂いを描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
「網戸を頼んだ 来週には付く」と告げられた夜、うなずく前に麻の裾を撫で、網戸が来てもこれは仕舞わないと決めて吊り手の金具を確かめ、橙をひとつ残して灯りを絞る。――便利な暮らしと引き換えに失われる幸福の形を、自分の手で選び直す、ひと夏の静かな決心を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
nanayon music