

きっとまた君と夜明けを見よう
その時まで
忘れたいものは忘れられず
忘れちゃいけないものを忘れている
自分を守るための盾で
大好きな人を潰している
君の姿を見失って
初めてその意味を知るように
今は苦手なあの人も
未来から来た親友なのかな
そろそろだって飛び立つ羽に
まだまだだって座り込む足
僕にはどっちがついてるかなんて
気が重いなぁ
月よ まだ僕が見えるなら
僕の弱さも照らしてくれるかい
不器用だから まだ暗い僕だから
君の優しさを少しだけ分けてくれよ
一夜の夢は昼に消えて
百夜の夢は義務に消える
飽きずに人はまた夢を見て
忘れた夢のことを忘れていく
友達が一人消える時の音は
いつまで経っても慣れられんなぁ
次の恋が死ぬまで来ないような
そんな夜でも笑ってくれるかい
生きることがまた好きになるまで
君のえくぼに涙を隠させて
頭の中で流れては木霊する
あの日失ったメロディ
君の言葉と共に
僕の声も届かないように
雪が溶けて 花が咲くまで
ここで歌っているから
また紡ぐ君だけの音を
もう一度聴けたなら
大事なものが霞んで見えるのは
今に始まったことではないだろう
朧げな次を 月に待つ人へ
届けにゆくだけだと
月よ まだ僕が見えるなら
僕の弱さも照らしてくれるかい
不器用ながら 傷は癒えないままで
明日も生きるから今夜はそばにいて
きっとまだ僕にも夢がある
だからそっと見守ってくれよ
- 作詞者
半澤 亮人
- 作曲者
半澤 亮人

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メンバーが20歳になる前後に制作された曲で構成された本作は、青年から大人へ移行していく期間の不安定な心の揺れ、また何かを失うことへの恐れとその肯定が入り交じっている。
ジャケットは、表題曲である「月君想」の世界観が忠実に描かれており、本曲を紐解くほどジャケットと結びつくようになっている。
カップリングには、多彩な音によってしとしとと降り注ぐ雨や複雑で曖昧な心情を表現した「愁吟」と、アコースティックスタイルでVo. 半澤が語りかけるようにこの世の不条理さとそれでも生きる美しさを歌った「あのねの音」が収録されている。
アーティスト情報
First.Light
東京発の3ピースロックバンド。キャッチーなメロディに、時に直球に時に遠回りしながら届けられる歌詞が特徴。
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