

私はここに来た
ซอยสิบสองのカフェからレシートが風に舞い
ざわめきの中でひとり
アイスティーの氷が溶けた
赤い屋根越しにさす日差し
初めてのこの街で
バイクすり抜けていくたび
記憶の棘が消えていく
私はここに来た
誰のためでもなく
私が私を感じるために
白いシャツの背中に熱い風が吹きつけ
遠くの店のスピーカー
古いポップスが街に響く
道端にいた犬を気にして
行き先のわからない道
標識の影を踏みながら
わかるふりして歩いていた
私はここに来た
誰のためでもなく
私が私を感じるために
昨日いた場所は
もう遥か昔のよう
私はここに来た
誰のためでもなく
私が私を感じるために
- 作詞者
tachemi
- 作曲者
tachemi
- プロデューサー
tachemi
- ボーカル
ENA

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From Soi 12, Bangkok
ENA
「From Soi 12, Bangkok」は、見知らぬ街を歩くことで、少しずつ自分自身を取り戻していく瞬間を描いた楽曲です。
舞台はバンコクのซอยสิบสอง(Soi 12)。
カフェのテーブル、風に舞うレシート、溶けていくアイスティーの氷。赤い屋根の向こうから差し込む強い日差しと、絶え間なく通り過ぎるバイク。熱い風、遠くのスピーカーから聞こえる古いポップス、道端にいる犬、道路に落ちる標識の影。
初めて訪れた街には、知っているものがほとんどありません。それでも、だからこそ、昨日まで自分を縛っていた記憶や感情が少しずつ遠ざかっていきます。
どこへ向かっているのか、自分でもよくわからない。ただ、わかっているような顔をして歩いていく。
その途中で繰り返されるのが、
「私はここに来た
誰のためでもなく
私が私を感じるために」
という言葉です。
これは何かから劇的に逃げ出す物語でも、新しい人生を始めると決意する物語でもありません。
知らない街の空気の中にひとり身を置き、ただ歩き、見て、音を聞き、風を感じる。その小さな感覚の積み重ねによって、自分が今ここにいることをもう一度確かめていく。
昨日までいた場所が、ふと、はるか昔のように感じられる瞬間。
「From Soi 12, Bangkok」は、そんな旅の途中に訪れる静かな解放と、自分自身へ戻っていく時間を切り取った一曲です。
アーティスト情報
ENA
ENAは、繊細な歌声と詩的な言葉で、記憶、孤独、希望、そして再び歩き出す力を描くアーティスト。 インディーポップ、オルタナティブ、ドリームポップ、エレクトロニックな質感を行き来しながら、繊細さと推進力をあわせ持つメロディで感情のうねりを映し、映画的な音世界を紡いでいる。 歌詞には、日常の中で感情があふれ出す一瞬が、繊細な言葉と旋律で鮮やかに描き出されている。
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tachemi-records



