

テーブルの上 ばら撒いた緑黄色
どれもこれも
流言飛語を和えて僕は噛んだ
舌の上で踊った
転がして骨の奥を
無味無臭にして絶えず飲んだ
点滅信号の直下
行き交った誰も彼も
後ろめたそうに夜を噛んだ
矢継ぎ早に通りを去った対向車のライト
薄氷だった会話に
ヒビを刻んで
大抵
くすねた体で改訂
磨く 磨くんだ
大抵
似合わない服で改訂
磨く 磨く柄の方
テーブルの上
ばら撒いた心外な懐古
待ちぼうけになっていた夜に僕は噛んだ
一挙手一投足で入り浸った廃墟
対抗馬はいつだって
明日の僕で
大抵
くすねた体で改訂
磨く 磨くんだ
大抵
似合わない服で改訂
磨く 磨く柄の方
旋回 踊って
旋回 揺らいで
旋回 祈って
作った剣先で
僕は見渡すよ
大抵
薄めた言葉で改訂
慕う 慕うんだ
大抵
解けた言葉で改訂
慕う 慕う手の奥
旋回 踊って
旋回 揺らいで
旋回 祈って
選んだペン先で
僕は描くよ
次の時代を
旋回 踊って
旋回 揺らいで
旋回 祈って
描く線の世界で
僕は話すよ
刃のない僕の間で
朝に捨てるはずだったクレイモア
朝に捨てるはずだったクレイモア
- 作詞者
ローライラック
- 作曲者
ローライラック
- ミキシングエンジニア
田代唯人
- マスタリングエンジニア
田代唯人
- グラフィックデザイン
田代唯人
- ギター
田代唯人
- ベースギター
髙島匠美
- ドラム
葉月
- ボーカル
田代唯人
- バックグラウンドボーカル
葉月
- ソングライター
田代唯人

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- ⚫︎
claymore
ローライラック
僕の使う言葉は、正確には僕の言葉ではないと思う。どこかしらから借りてきた、お下がり物で話をする。好きな食べ物や服、音楽さえも。
だから、僕が僕である所以は、借り物をかき混ぜる部分にあると思う。どの要領で何を器に入れていくか。その匙加減を決めて僕を僕としている。
器い注ぎ入れるものを決めることは難しい。どれだけ遠ざけても、攻撃的なものは世に溢れすぎているし、避けては通れない。
でも、中和することはできる。それを上回るほどの言葉を借りてこられたら。
そんなこんなで、僕は日々僕自身を更新していく。これからもずっと、何かを器に注ぎ込みながら、たまにこぼしながら、大人になっていくんだと思う。
アーティスト情報
ローライラック
2022年、Vo./Gt.田代唯人を中心に結成された変幻自在のエレクトリックロックバンド。 煌びやかなエレクトロサウンドを軸に、ポップなメロディの中で影を落とすような歌詞は、そのアンバランスさと相まって独特の世界観を織り成す。 1st Digital Single『輪廻転生』のMVを公開後、2週間ほどで再生数1000回突破したのを足がかりとし、1st EP『名刺』をリリース時には「タワクル仙台」にて3週連続の1位を獲得。 2025年3月に、1st Album『かたちあるもの』をリリース後、ローライラックは上京。 IMALABや、HOLIDAY RECORDS等の各種プレイリストinや、7月に5th Single『夏顔』をリリースし、勢力を伸ばして活動を行っている。
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