

新宿の片隅で油にまみれた作業着
缶コーヒー片手に眺めた
月はやけに無慈悲だった
通報されるくらいに
SIONの歌が響けば
擦り切れる奥歯は疼いて
頭を垂れて舌をうった
去っていく者を誰かが笑う
枯れた花を誰かが笑う
その誰かをまた誰かが笑う
次に笑われたい奴は誰だ
いつも一人で歩いた
道なき道は暗かった
それでも怖くなかった
と言い聞かせ足は震えた
世界に唾を吐いてでも
掻き鳴らす六弦の音色
日の目を見ることなくとも
骨を埋めるべき土を探せ
小汚く狭い居酒屋の
安い酒で手軽に酔えた
大いに夢を語れば
滑稽に思えてシラけた
摩耗されていく時間に
頑張れない理由は増えて
揮発性なやる気なんて
気まぐれと呼んで片づけろ
あいつもこいつもクズだらけだ
夢だ夢だうるせぇ黙りな
それでも黙れない奴等もいた
次に壇上へ上がるのは誰だ
いつも一人で泣いていた
その姿を遠く見ていた
碌な人生じゃなかった
そう嘆き涙を拭った
君が懸命に生きるなら
あらゆる誤解は付き物だ
行き交う人の群れのなかで
今君だけの為に声を枯らす
未だ渇くことのない
傷に辛辣な雨が降る
傘すら持たぬ明日に
地鳴りのような罵声が飛ぶ
まだ伝えたい言葉がある
歌いたい歌がここにある
悲しみのどん底にて咲く
一輪の花にこそ用がある
いつも一人で闘った
君だけを友と呼べたなら
僕等の悲しみと孤独は
出会う為に必要だった
諦めかけたその時こそ
始めた理由が必要で
間違いなんてなかった
言い切れるだけ弱くないぜ
- Lyricist
hanaichimonme
- Composer
hanaichimonme

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