

窓をあけたら 風 転んで こぼれて
ふたりのあいだを駆け抜けてた 笑った
両手を合わせ 口閉ざす
木漏れ日 ふと さそわれて 微睡み
あたたかく沈む 午後のベッドの
うえで重なる ちいさな寝息
まるで 蜂蜜 それとバターを
たっぷりのっけたパンケーキ
とびきりに 愛らしく
恥知らずな嘘の奥 隠した 秘密
胸を満たす 喜び
その感触もまぼろし
あなたは平気なそぶり
口元に微笑みが浮かび
何も言うことはない この
時間が幸福なら 十分 arlight
目尻の涙はいったい ?
誰も教えてはくれない
窓をあけたら 風 転んで こぼれて
ふたりのあいだを駆け抜けてた 笑った
うずまく退屈は ひとときの苦痛か
二日酔いのあとみたいな
かき消せない頭痛は
ありふれたクエスチョンマーク
暗号の顔をしていたんだ
ねばつく ぬくもりを拒むように
引き抜いた指はふやけて白い
風がひやり なぜてゆくフローリング
臆病なつまさき ぴくり
(痙攣) 訪れる サイレンス
(永遠)なんて 大袈裟だね
さよならまでの束の間
子供のように じゃれあっているだけ
最後のときは ふと 訪れる 光で
決められたような 終わり方に 笑っておくれ
- 作詞者
maco marets
- 作曲者
maco marets, Riki Azuma
- プロデューサー
Riki Azuma

maco marets の“Windmills”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
Windmills
maco marets
デビュー7周年を迎えたラッパー・maco maretsによる、今夏配信となる最新アルバムからの先行シングル第4弾『Windmills』。
トラックメイク/プロデュースはこれまでリリースされた3曲に続いてアズマリキ(Small Circle of Friends / STUDIO75)が担当。穏やかなアコースティックギターのループにmaco maretsの低音ヴォイス、さらにシンガー・浮(ぶい)の透明感あるコーラスが合わさり、風通しの良いスムースなラップ・ソングに仕上がっている。
本楽曲の制作にあたって、maco marets本人いわく「通じ合えそうで通じ合えない、わかりそうでわからない。いつだって恐ろしくて、終わりの予感と共にある。そんな人と人との関係を歌ってみようと試みた」のだそう。
柔らかく心地よいフロウの裏に、どこか不安定で寂しく、ざらついた情緒を響かせる……maco maretsならではの叙情的なリリックにも注目してほしい。
過去ランキング
Windmills
過去プレイリストイン
Windmills
アーティスト情報
maco marets
maco marets 1995年福岡生まれ、現在は東京を拠点に活動するラッパー/詩作家。2016年に1stアルバム『Orang.Pendek』でCDデビュー。2018年にはセルフレーベル「WoodlandsCircle」を立ち上げ、自身8作目となる最新アルバム『Wild』に至るまでコンスタントに作品リリースを続けている。近年はEテレ「Zの選択」番組テーマソング『Howl』や、藤原さくら、浮、Maika Loubteなどさまざまなアーティストとのコラボレーションワーク、詩集『Lepido and Dendron』の刊行、雑誌/Webメディアでの連載執筆など、多岐にわたる活動で注目を集めている。
maco maretsの他のリリース
Woodlands Circle