

最初はたったひとつの粘土だったのだ
それがある日ふたつにちぎれたのさ
1000年の月日が流れ
もうその記憶も薄れかけたとき
砂漠のオアシスの市場で再会したのさ
夜の牛たちのダンスを見たかい
それはとてもブザマで素敵だった
僕らは時々コロポックルのように
とてもとても小さくなって
葉っぱの屋根で夜露をしのいだのさ
時にはシンバルモンキーが舵を取る難破船に乗り
意味のない言葉でこそこそクスクス話したね
僕らはまだ発見されていないピラミッドにたどり着くだろう
そしたらそのてっぺんに突き刺さり
ふたりの影がどこまでもどこまでも長く続いて
やがて明日まで追い越して
僕らの庭にまでたどりつけばいいのに
夜の牛たちのダンスを見たかい
それはとてもブザマで素敵だった
馬鹿だね後ろからロードローラー来てるのに
ニッコリ笑っておどけたふりなどしてるから
あっという間に君はペシャンコになって
どこにもいなくなったじゃないか
夜の牛たちのダンスを見たかい
それはとてもブザマで素敵だった
夜の牛たちのダンスを見たかい
それはとてもブザマで素敵だった
夜の牛たちのダンスを見たかい
- 作詞者
石川浩司
- 作曲者
石川浩司
- プロデューサー
ミャビー
- グラフィックデザイン
金子志津枝
- ボーカル
石川浩司
- アダプター
バタタケンチ

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夜の牛たちのダンスを見たかい
石川浩司
足の短い牛のダンスは決して格好の良いものではない。ただ、上手く踊るものだけがダンスでは無い。他人に見せるものではない自分たちなりのダンスは、時に胸を打つものがある。
これは僕の数少ないラブソングです。大切な人ができると怖くなるもの、それはその人の消失です。不器用に踊る牛のダンスのようなふたりでも、本人にとってはそれは幸せな時間であり、人生そのものです。誰と比べるものでもないふたりだけの世界だからこそ、守りたいのです。ふたりで過ごす瞬間瞬間こそが永遠なのですから。