声がやわらかくなった日のジャケット写真

歌詞

声がやわらかくなった日

Kotatsu Tachibana

人の流れに押されながら

何度も振り返りたくなる自分を抑える

君の背中が見えなくなっても

さっきの声だけが耳に残っていた

気づかないふりをすることはできても

何も感じていないふりはできなくて

言葉にしない優しさが

今日の空みたいに透き通っていた

急がなくていい、そう言いながら

心のどこかでずっと待っていたんだ

声がやわらかくなった日

止まっていた時計が少しだけ進んだ気がした

返事をもらえたわけじゃないけれど

君の中で何かが揺れたと信じたくなる

冬の真ん中で聞いたその一言を

何度でも思い出してしまうくらいに

小さな変化だったのに

僕には十分すぎる贈り物だった

帰り道の階段を下りながら

ポケットの中で拳を握りしめる

叫び出したくなる気持ちを

静かに息に変えて吐き出した

「このままでいいよ」と言ったあの日の僕を

今なら少し褒めてやれる気がする

焦らずに待っていたからこそ

気づけた変化がここにある

君が選んでくれたそのニュアンスを

簡単な偶然だなんて思いたくない

声がやわらかくなった日

ちゃんと恋が続いていると知った

答えを急かすためじゃなく

君のペースを信じるためのしるしみたいで

冬はまだ、これから長く続いていく

そのあいだずっと隣を目指していけるなら

形にならない約束でも

僕は何度でも受けとるつもりだ

ホームに戻ればきっと

君のいない景色が待っている

それでもその場所へ歩き出せるのは

さっきの一言が支えてくれるから

声がやわらかくなった日

空を見上げたら星がひとつ光っていた

返事はまだ先でかまわない

その日まで名前を呼び続けよう

静かな夜に溶けていく呼びかけが

君の元へ届かなくてもいい

ただ、僕が君を想っている証として

この冬じゅう、空に投げ続ける

家のドアを閉める最後の瞬間まで

耳の奥では君の「じゃあね」が

何度も 何度も やさしくささやいていた

  • 作詞者

    Kotatsu Tachibana

  • 作曲者

    Kotatsu Tachibana

  • プロデューサー

    Kotatsu Tachibana

  • ボーカル

    Kotatsu Tachibana

  • ソングライター

    Kotatsu Tachibana

  • プログラミング

    Kotatsu Tachibana

声がやわらかくなった日のジャケット写真

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    声がやわらかくなった日

    Kotatsu Tachibana

「声がやわらかくなった日」は、アドベント・ストーリー第15曲目となる男性視点のウィンターラブソング。
改札前で交わした、いつもと同じはずの「じゃあね」に、ほんの少しだけ混ざったぬくもり。そのニュアンスひとつで、「止まっていた時計が少しだけ進んだ気がした」と感じる“僕”の心の揺れを描いた一曲です。
答えを急かさず、「このままでいいよ」と言い続けてきたからこそ気づけた小さな変化を、冬の真ん中で受け取るささやかな奇跡として歌い上げます。返事がまだ先でも、「声がやわらかくなった日」を合図のように、星空に名前を投げ続ける――そんな静かでまっすぐな想いを閉じ込めたラブバラードです。

アーティスト情報

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