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静寂を切り裂くノイズの果てに、彼女が見つけた「真実の形」――。
琴吹羽音、9th Album 『COMEBACK』 リリース。
2026年2月中旬。突如休養を宣言し、シーンから一定の距離を置いた琴吹羽音が、約束の季節にセンタースポットへ帰ってきた。
通算9枚目となる本作『COMEBACK』は、単なる活動再開の報せではない。これまでのキャリアを総括し、さらなる高みを望むような、彼女とプロデューサー・石井雄也による「不屈の再定義」とも言える入魂の一枚。
今作の核となるのは、わかりやすくエッジの効いたロック・コンセプトだが、彼女の代名詞である「ジャンルレス」な探究心は、かつてない深みへと到達している。
SKA、HIPHOP、ジャズ、ケルト、ショービズ・ミュージック。そこにNu DiscoやSynth popの煌めきを融合させ、最先端サウンドへと見事に昇華させた全12曲は圧巻。
タイトルからは想像もつかないほど攻撃的な「おままごとセット」は、「Eマーク」を冠した硬派なHIPHOPチューンとして結実。対照的なサウンドでクライマックスを彩る「The Show Stopper」では、劇場の幕が上がるようなシアターミュージックの壮大さを演出し、リスナーを一気に非日常へと引きずり込むが清々しい程に皮肉めいたリリックでマジックを仕掛けている。
そしてラストを飾る「Humming Alive」は、重厚なオーケストラをバックに、彼女の魂を絞り出すような壮大なバラードだ。ノイズまみれの旅路の果てに、限りなく清らかで瑞々しい響きが待っていることに、リスナーは言葉を失うだろう。
フルアルバム恒例のカバー枠も、今作では特別な意味を持つ。
プロデューサー自らが客演として名を連ねる「CARNIVAL・BABEL」全楽曲でコンビを組んできた2人のコラボがここで遂に実現する。
そして「DICE」hideが旅立った5月というこの季節に、あえて彼の名曲をラインナップに加えたこと。それは、時代を超えて受け継がれるロックスピリットへの、石井雄也と琴吹羽音なりの深いリスペクトと祈りの形に他ならない。
視覚的な演出においても、その美学は徹底されている。
新宿の歩道橋から街を見下ろすジャケットアートワークは、The Beatlesの幻のアルバム『GET BACK』への、あまりにも美しく大胆なパロディ「戻るべき場所へ戻る」という強い意志が、その構図ひとつに凝縮されているといっても過言はないだろう。
特筆すべきは、ティザー映像の幕引きを飾る彼女の仕草。両手のOKサインを繋いだその姿は、インフィニティと羽を示す。これまでの歴史を肯定し、今の自分をありのままに受け入れた彼女なりの「勝利の印」であり、本作が真のマスターピースであることを象徴している。
「活動休止」という空白を経て、彼女は何を失い、何を「カムバック」させたのか。
ノイズの先に待つその答えに、再び多くのリスナーが胸を熱くすることだろう。
2026年5月27日。世界は、琴吹羽音の真の「始まり」を目撃することになる。
透明感のある高音から深みのある低音まで、楽曲ごとに表情を変える「変幻自在の歌声」が特徴。歌唱のみならずDTM、イラスト、Webデザインまで自ら手がけるマルチクリエイターであり、ジャンルの枠に捉われないカラフルな旋律で独自の世界観を展開している。その正体は謎に包まれている一方、7thアルバム『Slow and Then』収録「Magical Parade Scramble」のMVや一部SNSではビジュアルを惜し気もなく披露するなど、ミステリアスな枠に留まらない柔軟な発信も魅力。多趣味でフランクな人柄を覗かせるSNSでの交流も精力的に行っており、アーティストとしての深淵さと、隣人のような親しみやすさを併せ持つ稀有な存在。
Red Lamp Entertainment