Lyric

女手一つで三人娘を育ててくれた

小柄なのに逞しくて働き者のみっちゃん

帰ってきたと思ったらまた家を出てゆくから

お姉ちゃんとお留守番

いつもゲームをして待っていた

裕福では無い暮らしも父のいない生活も

それが当たり前だったから何も感じてなかった

オンボロの二階建てアパートにはコウモリが出て

風の強い日に屋根が飛んでいったっけ

笑っちゃうようなエピソードばかり

思い出せるのはあの頃がきっと

ちゃんと幸せだったからかな

みっちゃんの娘に生まれて

本当に良かったと心から思ってるよ

いい歳して親孝行もろくに出来ていないけれど

みっちゃんの娘に生まれて

本当に良かったと心から思ってる

けれど言葉にするのは

照れくさいから代わりにこの歌を

怒りっぽくて機嫌が悪いとすぐ顔に出るから

顔色伺う癖が子供ながらについてさ

教科書代もミニバスの月謝もテストの結果も

カバンから取り出すタイミング見計らったっけ

お下がりばかりお姉ちゃんばかりと困らせたこと

10円持って家出してすぐ連れ戻されたこと

ごめんなさい言えないまま眠りについた夜

頭を撫でてくれたこと今でも覚えてる

懐かしいねって笑い合えるのは

いくつになっても見えない絆で

ちゃんと繋がっているからかな

みっちゃんの娘に生まれて

本当に良かったと心から思ってるよ

もらってばかりで何一つも返せていないけれど

みっちゃんの娘に生まれて

本当に良かったと心から思ってる

けれど伝えるタイミング

難しいから代わりにこの歌を

歌手になりたいと打ち明けた時

なれるわけないって

猛反対してたのにギターを買ってくれた

いつまで経っても売れない私を誰より信じて

応援してくれてることちゃんとわかってる

もうダメかもって諦めかける度

「まだ大丈夫」と頑張れるのは

いつも支えられてるからかな

みっちゃんの娘に生まれて

本当に良かったと心から思ってるよ

愛される美しい子に育てなくてごめんね

みっちゃんの娘に生まれて

本当に良かったと心から

思ってるけれどいつかはいつかくるから

ちゃんと言葉で伝えなきゃね

いつもありがとうにこの歌を添えて