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「呼吸」は音楽的にはシンプルな構成ですが、強弱のニュアンスが求められる難しさも兼ね備えています。TAB譜をなぞるだけでは曲として成立せず、メロディが埋もれないよう大きな音で弾く必要があります。
かといって最初のAメロで全力を出してしまうとサビの盛り上がりに欠けるので、最初のサビに辿り着くまでは落ち着いて弾くことが大切です。このバランスがまた難しいのです。
一見サビまでシンプルに曲が展開されるように聞こえますが、実は細かいテクニックを詰め込んでいます。さりげない音作りの積み重ねがサビの盛り上がりをより引き立てます。
最初から最後まで、こうやって弾こうというのが決まっているのもこの曲ならではのこだわりですね。曲の展開に合わせてピッキングの強さを変えたり、タッチの優しさや荒さも気にしています。逆にそこまで考えないと、最後まで演奏がもたないと僕は思っています。
僕にとって思い入れのある曲ですが、捉え方は人それぞれだと思うので、聴いた時に感じた気持ちを大切にしてもらえると嬉しいです。MVも素敵に仕上げていただいたので、ぜひフルでみてください。
「呼吸」が完成した時、僕のソロギター人生はひとつのゴールを迎えた、燃え尽きた感覚がありました。今は次のステップへ進むために、すべてのテクニックをさらに高めていきたい気持ちでいます。
アコースティックギター1本でリズム、メロディ、ハーモニーを表現し、聴く人を楽しませる。ギタリスト・こーじゅんの生み出す音楽は、ひとつのジャンルにカテゴライズすることが難しい唯一無二のものとなっている。 沖縄県・石垣島出身のこーじゅんは17歳でギターに触れ、18歳からはライブバーで年間約2000ステージをこなしながら、国内外のアーティスト達とセッションを繰り返してきた。沖縄時代に培われた独自の感性やリズムへの情熱は、こーじゅんの演奏スタイルを築き上げる。 20歳、ギター活動を休止するも、27歳に活動再開。2020年には、テレビ朝日「報道ステーション」のテーマ曲「Brave」の作曲・演奏を担当した。 こーじゅんを知る人は、みな口を揃えて「彼がアコースティックギターでできないことはない」と話す。基本の奏法はもちろん、基礎を発展させた高度なテクニックやアレンジの数々は人々を熱狂させる。さらにこーじゅんはそれらの難解な奏法や表現、音作りを、キャッチーな楽曲へと落とし込む力も持っている。 こーじゅんの演奏や楽曲を聴き込むと、親しみやすさの中にもシリアスな要素があることに気が付く。相反する表現を取り入れバランスをとることで、解釈の幅が広がるのだ。ギターを探求することが好きだというこーじゅんは、自身の演奏や楽曲に対して、リスナーが感じたこと、考えたことを大切にしてほしいという。世の中の酸いも甘いも噛み分けてきたという人生が、彼の音楽を形作り、多くのリスナーの心を惹きつけるのだろう。 2024年、キャリア初のソロギターアルバム『THE FIRST AND LAST』をリリース。こーじゅんがこれまで探求してきたソロギターのすべてが詰め込まれている。こーじゅんを知るには、まずこのアルバムを聴くことからはじめてほしい。
株式会社RHYTHM