ラムネ・オフビートのジャケット写真

歌詞

ラムネ・オフビート

Akemi

蒸し暑い夜 三崎坂を下り

よみせ通りの 灯にまぎれる

たらいの水に ラムネを沈め

店の人が 氷を足す

鶴間の縁日 遠くで聞いた

似た囃子の中 今は立っている

冷たい一本 差し出されて

濡れた硝子を 受け取る指

この親指で 玉を落とせば

シュワッと噴いて 炭酸があがる

遅れて一拍 胸が鳴る

泡が指まで あふれてくる

泡が引いてく 瓶を傾け

ビー玉が首で カラリと鳴る

くちびるに触れて すぐ逃げる玉

ガラスの向こうへ 戻っていく

鳴らない名前 呼ばれもせずに

遅れた拍を 抱えたままで

問われないから この夜に居る

名を伏せる側を 選んで混ざる

飲み干したら 瓶を返せば

ビー玉だけが 空で鳴って

泡の消えた 瓶は生温く

店の人が 次の玉を落とす

ビー玉ひとつ 出られないまま

たらいに戻して 背を向ける

近かったな とだけ 飲み込んで

団子坂の 生ぬるい風

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

ラムネ・オフビートのジャケット写真

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    ラムネ・オフビート

    Akemi

「ラムネ・オフビート」は、名を問われないまま人混みに紛れ、確定しない遭遇の予感に胸が鳴る夏の夜を描いたミディアムテンポのシティポップ。
蒸し暑い坂道、よみせ通りの灯り、たらいの水に沈んだラムネと氷、差し出された濡れた硝子の瓶、そして首でカラリと鳴るビー玉――祭りの雑多な光の中で、栓を落とす一拍の遅れが、名を伏せたまま誰かと近づく夜の心象を浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、問われないからこそこの夜に居られる、名を伏せる側を自分で選んで人混みに混ざる、名前のない関係に揺れる大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夏の夜、縁日の灯り、名を伏せた出会いの高揚と距離感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

親指で玉を落とせば炭酸が噴き上がり、遅れて一拍、胸が鳴って泡が指まであふれてくる。
飲み干した瓶の中でビー玉だけが鳴り、出られないその玉をたらいに戻して背を向け、「近かったな」とだけ飲み込む――そんな確定しない遭遇の余韻を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.

アーティスト情報

nanayon music

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