

恥の多い生涯を送ってきました
待ち遠しかった大人にだんだん
近づいてくると戻りたくなるんだ
心配なんて何もなかった13歳
今振り返ればなんだかんだ
すべてが楽しいって思ってたかな
忘れてたあの日の宝物みたいな瞬間たち
この今もかけがえのない瞬間だし
落としたりしないように
毎日を大事にってことに気づいたのは最近
でも何の理由もないのに悲しい
後先の心配をしてばかり
あの世に行った後の話など
考えても意味はない
俺もこのまま大人になって
老いぼれになって
思い出になって
俺のこの小さい人生に
どんな意味を持たせてやれるんだろうね
すべてのことに意味があって
すべてのことに意味はなくて
死ぬために生きてる矛盾の中で
今日も俺は年を重ねていく
かなり背丈も大きくなり
周りに振り回されるようになり
あんなに眩しかった世界ももう暗い
道端に咲く美しい花にも気づかない
目に見えるのは
残酷な事実と論理
手にしているのは
意味のない誇り
石みたいに硬くなった頭を
思いっきり「痛え!」ってくらいに殴ってほしい
自分が意地汚い顔になってきてるように思えて
生きてる気がしない
結局俺は何を求めて、何を恐れてる?
知識と7000RPMのデジタルな頭で
決して答えの出ない問いといたちごっこ
今もちょうどしてるけど
諦めモード
俺もこのまま大人になって
老いぼれになって
思い出になって
子供の俺がいつか親になって
現実もいつかは夢になって
すべてを包み込む輪廻は
メリーゴーラウンドみたいに笑って回ってる
始まりと終わり
光と闇
何もかもが表裏一体
もう一回はなくても
この一回が一番良いってことでいいんじゃない?
- 作詞者
向後 裕太郎
- 作曲者
向後 裕太郎
- プロデューサー
向後 裕太郎
- レコーディングエンジニア
向後 裕太郎
- ミキシングエンジニア
向後 裕太郎
- マスタリングエンジニア
向後 裕太郎
- ギター
向後 裕太郎
- ベースギター
向後 裕太郎
- ラップ
向後 裕太郎

向後 裕太郎 の“18歳”を
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ストリーミング / ダウンロード
現在ポスト・ポスト・ポスト・パンクバンド越冬で活動中の向後裕太郎によるソロ初作品。彼は大学に入りバンド活動を始める前の高校生時代、自宅で2013年製の古いMac Book AirとiPhoneでひそかにラップをいくつも作っていた。その中でもお気に入りの5曲を、新調した2025年製新型Mac Book AirとSM58、バンドでも使っている楽器たちをもちいってトラックから完全リメイクし再録、満を持してのリリース!
越冬では見られない彼の独特でチープなポップネス、より直接的でイタい、正直なリリック。これまでのヒップホップ界に存在し得なかった新しい形でのこのラップアルバムがこれから彼のソロ活動という新境地の最初の火花になるだろう。