Lyric

少しだけ南に降りたとこ あの別れ道を見過ごすな

川沿い走れば左手に としま食堂がそびえ立つ

食堂にしてはでかすぎる だから一度見りゃ忘れない

兄貴は今夜も裏切らない メニューを無視して語りだす

旬のものが一番大事 売りにしてるものより大事

窮屈な俺らしさはいらない 今をしっかり生きようぜ

わざと昼時は行かないさ そこしか行けない人のため

半端な時間と引き換えに 優雅な貸し切り手に入れる

正直最初は汁物が 薄味だなって思ってた

素材の味を感じられた時 薄いのは俺の経験だったと知った

素材の味あってこそだろう あとは引き立て役だけさ

他人のことをあーだこーだと 言う前にしっかりしないとな

けれども帰りに話すのは 味のことじゃなく向かう姿勢

儲けることは大切だが 儲けることより寄り添うこと

思いがそこにあるかぎり うまくいかない噛み合わない

思いがそこにあるかぎり 美味いものがそこにある

少しだけ南に降りたとこ あの別れ道を右折だよ