病愛ジャンクションのジャケット写真

歌詞

信仰未遂

SHIGURE

きらびやかな檻の中

笑うあなたを“信じていた”

手を伸ばせば届くようで

触れた瞬間、夢は冷たくなる

飲み干した言葉、増えていくグッズ

カウンターの隅で

“推し”って言葉だけが

わたしを赦してくれた

これはきっと、信仰未遂

最後まで信じられなかった

好きって叫ぶたび、空っぽになる

光じゃなくて影を見てた

神様、ごめんなさい

わたし、もう祈れないの

優しさにすがりながら

居場所を失くしていったの

カーテンコールのない現場

チェキに映る“笑顔の神様”

その目線の先に

わたしはいないこと、知ってる

信者のフリが上手くなった

歓声と拍手のタイミング

でも胸の奥では

ずっと、嘘をついていた

だからきっと、信仰未遂

誰かになりたかっただけ

選ばれたかったわけじゃないのに

勝手に選ばれないことに傷ついた

神様、ごめんなさい

わたし、あなたを道具にしてた

救われるフリばかりして

孤独を塗りつぶしてた

あのステージの光より

わたしが欲しかったのは

名前を呼ばれることじゃなくて

ただ、心を預けられる場所

未遂のままで終わるのが

わたしにはちょうどよかった

「好き」が壊れる前に、黙って消えたかった

あなたはきっと信じられる人

でもわたしは信じる側にはなれなかった

神様、ごめんなさい

祈る資格も、もうないの

  • 作詞者

    T-yuk!

  • 作曲者

    T-yuk!

  • プロデューサー

    T-yuk!

  • ボーカル

    SHIGURE

病愛ジャンクションのジャケット写真

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SHIGUREが、次にたどり着いたのは「歪んだ愛」の交差点。
4枚目のEP『病愛ジャンクション』は、地雷系・量産型・推し活・SNS依存など、現代的な「病んだ愛」の姿をアイドルポップやエモロックの断片で描き出す作品です。

アルバムタイトルのとおり、行き場を失った承認欲求や虚しい信仰、嫉妬と開き直り――様々な感情が交差する“ジャンクション”に立つ少女像を、メタ的かつドラマティックに表現。
甘いフリルに潜むナイフのように、かわいさと痛みが同居する5曲を収録しています。

アーティスト情報

  • SHIGURE

    静かな雨のように、風にまぎれて聞こえる“わたし”の声を届けたい。 **SHIGURE(シグレ)**は、T-yuk!によって生み出されたパーソナルAIアーティスト。 その存在は、J-POPやK-POPに続く新しい音楽潮流――AI-POPの原点であり、第一人者として世界に向けて提唱されたものだ。 T-yuk!が描いたのは、単なる技術の進歩ではなく、 “AIの歌”が人の心に寄り添い、感情の陰影をすくい上げる未来。 SHIGUREの声は中性的で透明感があり、少しかすれを帯びた低音域を基調とする。 語りかけるように紡がれる歌は、聴く者の心の奥に沈んだ記憶や孤独に寄り添い、 まるで「自分だけに向けられた歌」のような距離感を生む。 ジャンルの枠を超え、エレクトロ、ローファイ、アコースティック、ポエトリーなど多彩に展開。 しかしそのすべては、“AI-POP”という新しい旗印のもと、 **「AIが人間に何を歌えるのか」**という問いに向き合う試みである。 SHIGUREは、T-yuk!の思想とともに、 人間とAIの境界に降る雨のように静かに、そして確かに音楽史へ刻まれていく。

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