紅蓮因果焼金一心細紐・小夜中山鐘由縁無間地獄のジャケット写真

紅蓮因果焼金一心細紐・小夜中山鐘由縁無間地獄

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inspired by 近松半二ら 「小夜中山鐘由来(さよのなかやまつりがねのゆらい)」
『常陸帶夜啼石小夜中山鐘由来(ひたちおびよなきいし さよのなかやまつりがねのゆらい)』(1766)


紅蓮因果焼金一心細紐・小夜中山鐘由縁無間地獄

無間鐘

あらすじ
遠州・小夜の中山寺へ釣鐘を建立するための入用金(千両)が盗賊に奪われる事件が起きます 。この責任を問われ、また悪人・小山の判官の讒言もあって、役目を担っていた秋葉の中将は流罪となってしまいます 。中将の隠し子である信田の小太郎は、父の無実を晴らしお家を再興するため、恋人の照田姫や忠臣たちと共に、盗賊と奪われた勅書を探す過酷な旅に出ます 。

一方、中将の元家来である玉島将曹は、主君を救うために自ら「海道左衛門」という盗賊に身をやつし、奪われた金を取り戻そうと暗躍していました 。彼は凄惨な運命に翻弄され、暗闇の中で誤って自分の妻・柏木を手に掛けてしまいますが、妻の首を照田姫の身代わりとして差し出し、褒美の金を得て千両を工面しようとする壮絶な忠義を見せます 。

時を同じくして、鐘の鋳造を請け負った鋳物師・久作(相模)の娘「お四」は、顔に醜い疵(きず)がありながらも親孝行な娘でしたが、密かに小太郎に恋心を抱いていました 。しかし、小太郎が照田姫と愛し合っていることを知り、激しい嫉妬に狂います 。お四は自らの醜い顔を映す鏡を憎み、溶けた鐘の湯の中へ鏡を投げ込みますが、鏡は溶けずに鐘の表面に醜い顔の形として残ってしまいます 。お四は「この鐘を撞けばこの世で富貴自在(有徳)になれるが、死後は無間地獄に落ちる」という呪いの言葉を残して非業の死を遂げます 。

最終的に、小太郎らは勅書を取り戻し、小山の判官らの悪事を暴いて中将の流罪は赦免されます 。そして、お四の怨念がこもった鐘は「無間の鐘」として小夜の中山に残され、人々の戒めとして語り継がれることになります 。

無間の鐘の由来と、凄絶な最期
山頂の鐘の前で悪人・鉄八に致命傷を負わされながらも、お四は鐘に焼け残ってしまった「自分の醜い顔を映す鏡の跡」を消すため、恐ろしい呪いの言葉を残して息絶えます。これが「無間の鐘」の伝説となります。

お四の最期の執念と呪詛
「命は惜しいと思はれ共、心にかかるは鐘の鏡、あの儘に残し置き、世界の人の見せしめに、なるが悔しい恥かしい。たとへ死すともあの鏡の、此の鐘に有る間は、いつまでもうかばれぬ。我なき跡にて此鐘を、間なく時なく撞き鳴らす人あらば、鏡も自然と消ゆる道理。其の人には此の世から、有徳自在(富貴)を授けんと、心の誓ひは立つれども、神ならず仏ならねば、我が詞取り上げて、あの鐘を撞いてくれる人もなく、其の儘鏡に悪名の、残るが悲しい」と、胸をかき遣り、身を悶えして伏し沈む。

地の文(無間の鐘の誕生):
「その代りに己が体、無間地獄の責めを受けよ」と、刃物を抜けば四苦八苦、あへなく息は絶え果てる。一念凝つたるお四が詞、今に伝へて此の鐘を、撞いて有徳になり行かば、無間地獄の責めを受く。浮世に名高き中山寺、無間の鐘と名付けたる、由来はかくと知られたり。


登場人物

信田の小太郎(しのだのこたろう): 秋葉の中将の隠し子。父の濡れ衣を晴らすため奔走する貴公子 。


照田姫(てるたひめ): 花園の息女。小太郎と深く愛し合っており、共に逃避行を続ける 。


お四(およつ): 鋳物師・久作の娘。顔に疵がある不器量な娘だが、小太郎への叶わぬ恋から嫉妬に狂い、鐘に呪いをかける 。


海道左衛門(かいどうざえもん) / 玉島将曹(たましましょうそう): 元・中将の家来。主君を救う千両の金を工面するため、自ら大盗賊となり悪事に手を染める忠臣 。


柏木(かしわぎ): 海道左衛門の妻。身重でありながら、夫の忠義のために身代わりとなって命を落とす悲劇の女性 。


小山の判官(こやまのはんがん): 秋葉の中将を陥れ、信田の家を乗っ取ろうと企む悪人 。


浮島要人(うきしまかなめ): 小太郎たちを助けて活躍する忠義の家臣 。

実際の台本のセリフから抜粋
南無阿弥陀仏

金(かね)の湯と融け合はずして
ぽつりと鐘の真っ向に
我と我から焼金を当て
一生の疵物になるとは
何とむごい心立て

南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏

世界に鏡がないならば
照田姫の邪魔になる故に
これも因果の焼金か
エエ口惜しい
忌まわしい!

此の焼金を当てしゃんしたる
いとひ怨みに逆立つ顔色
思ひの種になる鏡

吹き立て吹き立て煮え返る
鐘の鋳型の釜の湯は
紅蓮(ぐれん)大紅蓮の地獄の責めか

その代りに己が体
無間地獄の責めを受けよ

しのつく雨晴まなく
車軸をながす春雨に
音烈しき嵐かな

一心の細紐
喰ひ切り喰ひちぎる

枯木茨に身をきかれ
此世からなる修羅の山

今に伝へて此の鐘を
撞いて有徳になり行かば
無間地獄の責めを受く
浮世に名高き中山寺
無間の鐘と名付けたる


浮世の念を切った私。
勿体ない事ながら
あなたの御弟子にあそばされ
お剃刀(かみそり)いただかば
一生の本望

三つの金輪
輪をふり立て
お四が歩みのみに
荒れたる駒は繋ぐども……
枯木茨に身を切かれ
此の世からなる修羅の山
山風さっと雨の足
どうどさらくと
鳴るは雷
光るは稲妻

たぎりにたぎる鐘の釜
がはと打込む一念の
鏡にぱっと燃へ立つ炎

その代りに己が体
無間地獄の責めを受けよ

一念凝たるお四が詞
今に傳へてこの鐘を
ついて有徳になり行ば
無間地獄の責を受
浮世更に中山寺
無間の鐘を名付たる
由来はかくと知られたり

今に伝へて此の鐘を
撞いて有徳になり行かば
無間地獄の責めを受く
浮世に名高き中山寺
無間の鐘と名付けたる

この鐘を撞く者あらば
鏡の痕の消ゆる代わり
その身は無間(むけん)に落ちゆかん

南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏

アーティスト情報

COAT RECORDS.