Lyric

冷蔵庫の扉が　やけに重たい午後

麦茶のポットを取り出すと　ちょうどあと一杯分

全部飲んじゃったら　次のを作らなきゃ

だからちょっとだけ飲んで

そっと閉めた

麦茶　茶色い小さな平和の裏

最後を託しあう　静かな戦い

麦茶　誰もが知っている

この半分を越えたら　もう戻れない

のどが渇いて　また開けた冷蔵庫

さっき残した麦茶　さらに半分減ってる

たぶん他の誰かが　私と同じこと考えた

次の人に託したい　その気持ち　わかるよ

麦茶　残量ギリギリのスリル

やさしさとズルさの　境界線の中

麦茶　ちびちび飲んでいく

この責任を　誰が取るのか

まだ残ってそうに見えたのに

実はほとんど麦茶パックで

傾けても出てこない　ぽたぽた数滴だけ

麦茶　観念して流しへ

冷たい平和の裏には　誰かの犠牲が

麦茶　わたしが作るよ今

でも次はお願いね　今度こそ　誰か！