Lyric

ママから盗んだ口紅で

シーツに目を描いて

ほら頭に被って べろ べろ ばぁ

日が暮れても帰らない

帰るお家も理由もない

悪い子ちゃん遊びましょ けん けん ぱ

ブランコから蹴飛ばして

明日の天気　占った靴

亡くしたと嘘を吐いて

砂場に埋葬めて

おんぶと駄々をこね

何に追われて何時まで逃げるの？

そっか わかった 鬼ごっこなんだ

滑り台のお城でずっと遊ぼうよ

じゅう きゅう はち なな ろく ご よん

さん に いち じゃあ 追いかけようか

夕焼けに背を向けて伸びた影が笑う

君を叱る大人はもういない

引き換えの ■もいらない

もうどこにも いない いない ばぁ

夕焼けチャイムが一人また一人と

拐っていくのに

迎えに来ないママを大人になった

今も 待ちわびて

何に怯えて何処へ隠れたの？

そっか わかった かくれんぼなんだ

ジャングルジムの牢でずっと暮らそうよ

じゅう きゅう はち なな ろく ご よん

さん に いち じゃあ 探しに行くよ

夕焼けに背を向けて伸びた影が笑う

明日なんかいらないって

あんなに泣いたくせに

屋上に揃えたのは

あの日失くしたはずの靴でした

真っ赤なお目々のシーツの下で

泣いてる小さなあなたはだぁれ

触れて 見つけてと 手を

ずっと引っ張って

追われてないのに何で逃げるの？

そっか わかった あなたは私だ

シーツをそっとめくる

やっと捕まえた

じゅう きゅう はち なな ろく ご よん

さん に いち じゃあ 連れて帰るよ

また明日と手を振る影を背負ったまま