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『アグニ 〜炎の神〜』
燃え盛る炎は、ただ世界を焼くためにあるのではない。
闇を払い、凍てついた心を照らし、
新たな命へと道を示す光でもある。
アグニよ。
その紅蓮の息吹は、迷いを灰へと変え、
希望という火種を胸に宿す。
すべてを失った大地にも、
炎は終わりではなく始まりを告げる。
灰の中から芽吹く一輪の命は、
燃え尽きた者だけが知る強さを抱いている。
怒りも、悲しみも、恐れさえも、
その炎で浄めれば、やがて力となる。
燃え続けろ。
誰かを傷つける炎ではなく、
未来を照らす灯火として。
アグニの炎は、今日も静かに世界を照らし、
人の魂に「立ち上がれ」と語りかけている。
昔、人は火を手に入れた。 やがて鉄を知り、空を飛び、 ついには星を見上げるまでになった。 だが―― 便利になった世界で、 人の心は少し迷っている。 地球は熱を帯び、 争いはまだ終わらず、 街の灯りの中で ひとり静かに生きる者もいる。 強くなることは出来た。 だが、優しくなることは まだ途中なのかもしれない。 いま人類に問われているのは、 どこまで行けるかじゃない。 どんな世界を残すのか。