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洗濯物を宇宙に干したら
もしも洗濯物を宇宙に干したなら、
風はなくても、星々がそっと見守る。
白いシャツは銀河を映し、
青いタオルは地球の海と空を抱きしめる。
洗濯ばさみの代わりに重力が微笑み、
月明かりは、どんな柔軟剤よりも優しく香る。
遠くから眺めれば、
それは誰かの日常ではなく、
「生きている」という証の旗。
今日の涙も、昨日の汗も、
宇宙の静けさの中で乾いていく。
そして、取り込む頃には、
心までふんわりと軽くなっている。
明日という青い惑星へ、
もう一度、笑顔を着て歩き出すために。
昔、人は火を手に入れた。 やがて鉄を知り、空を飛び、 ついには星を見上げるまでになった。 だが―― 便利になった世界で、 人の心は少し迷っている。 地球は熱を帯び、 争いはまだ終わらず、 街の灯りの中で ひとり静かに生きる者もいる。 強くなることは出来た。 だが、優しくなることは まだ途中なのかもしれない。 いま人類に問われているのは、 どこまで行けるかじゃない。 どんな世界を残すのか。