影を繋いだりして一つを失くしたい
光を放つ あなたが見てられないくらい
暗い夜が照らした見知らぬ残像が
震えるほどに綺麗だった
どこかへ行きたい それだけの気持ちで
いつだって僕らはどこにもいなくて
悲しい 虚しい わけはないけど
もう正しくなれないな
救えない歌を西陽が焦がして
真っ黒になって見えなくなって
もう誰も触れなくなった
それを今 君が拾った
- Lyricist
Reru Suzuki
- Composer
Reru Suzuki
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何を吐いていたんだ。心のように見える小さな箱に腕を突き刺しては抜いて、反吐を撒き散らしていた。何か大事なものを失くしてしまったかのように必死にそれを掻き集め一つの塊にした後、それをまたぱくぱく食べて、そうしてもう一度ドロドロと吐き出した。いずれ、顔の位置が分からなくなっていたが、しっかりとそれが見え、聴こえていた。その吐物のあまりの美しさに涙をこぼし、胸がぎゅっと締め付けられた。ある時、今すぐ死んでしまうかもしれない。と思い立ち、窓を開け放ち薄っぺらな夜を招いた。カーテンの大きな揺れが空虚を生み、私はそれに目を奪われ現在を忘れてしまいました。少し気持ち良くなって、冷たい水が飲みたくなり、たまらなく私は外へ飛び出した。裸のまま来てしまった私は北国の三月の風にヒリヒリと肌を斬られ、それがまた気持ち良くなり、泥と混じった溶けかけの雪山へ急いで飛び込み、その雪を舐めた。堪えきれずどろっとした液体が流れ出すのを感じた。どうかあなたが見つけてしまいますように。顔を埋め、そう祈りながら、暖かい、静かな眠りについた。
Jacket illustration:とーる
Artist Profile
Reru Suzuki
Born on March 27, 2004. Singer-songwriter born and living in Kushiro, Hokkaido. In the spring of 2020, he started writing lyrics and composing by playing and singing, and in the spring of 2021, he published his own songs on video sites and live streaming. Without any live experience, two EPs were released for distribution in the fall of 2022. While thinking about various expressions, he is active in distributing his works through TwitCasting and other media. Impulse, light, inclusion, fragility, pleasure, proof, exposure, loneliness, white sunrise, wet concrete, curtains swaying in the wind, trembling voices, unspoken desires, and exposed hopes are his music.
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