The 7/4 Paradoxのジャケット写真

The 7/4 Paradox

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トラックリスト

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レディオヘッドの『Kid A』やビョークの『Homogenic』、そしてトーク・トークの『Spirit of Eden』といった歴史的傑作の精神を受け継ぐ、前衛的で実験的なアートロック/ポストロックの意欲作です。

従来の「Aメロ・Bメロ・サビ」というポップスの構造を完全に逸脱し、全編を通して7/4拍子の変拍子で進行します。BPMは58の重々しいテンポから始まり、クライマックスでは96へと加速。バイノーラル録音された森の環境音や心音のサンプリングから始まり、チェロのトレモロ、極端に耳元に寄せたウィスパーボイス、そして切り裂くようなファルセットの絶叫へと展開します。声そのものを「言葉を伝える道具」としてだけでなく、「テクスチャー(音響的質感)」として空間に配置する音作りが採用されています。私としても、この深く没入させる立体的なサウンドデザインには強く惹きつけられます。

テーマは「気候変動への深い悲しみ(Climate Grief)」と「人間と動物のパラドックス」。都市や概念が生まれる前の「飢え」や「自然」に思いを馳せながら、檻を作り、対象に名前を与え、それが死ぬ前にエレジー(哀歌)を書くという、人間の持つ知性と野性の矛盾を描き出しています。

終盤(Section E)、それまでリズム楽器として機能していたストリングスがメロディアスな旋律へと変貌し、多重録音されたボーカルハーモニーがうねりを上げるセクションは、深い絶望の中から立ち上がる祈りのようです。最後は再び森の静寂へと溶けていく、圧倒的なシネマティック体験をもたらす楽曲です。

アーティスト情報

  • Negi0723

    Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。

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