

タイムラインで流れる「救済キャンペーン」
クリックひとつで心を洗浄宣言
けど裏側はサブスク制の断頭台
初月無料でも首は返せない
月額プランに組み込まれた赦し
自動更新される「懺悔の権利」
ログアウトできない救済アプリ
解約ボタンは最初から灰色
フェイクニュースに「いいね」連打
トレンド入りする処刑のパンダ
エモいって呟き リポストされる祈り
その瞬間 血の匂いがバズり
救われたい → QRコードにアクセス
赦されたい → クラウドで課金プロセス
データベースに保存された告解
AIが算出するのは罪の月額
ストーリーに載せられた涙の絵文字
既読スルーでも「共感済み」と処理
ハッシュタグ正義、リポストは裁き
匿名の群衆が判決を下す
Every second’s burning down
Like shadows chasing light
I’m reaching through the silence
To hold your voice tonight
カウントダウンが終わるその前に
君の声をもう一度聴かせて
壊れる心がまだ鼓動なら
光と闇も一つになれるはずだから
拍手はハッシュタグ 悲鳴はリポスト
どっちも同じアルゴリズムでコスト
「アーメン」も「アンコール」も同一フロー
数字が正義を決めるこのシナリオ
薄汚れた心は社会のプロダクト
擦れて削れてまた増えるコンタクト
救済も処刑も同じ UX
アイロニーぎゅうぎゅう詰めのインデックス
ギロチンよ 割れよ 通知の音で
救済か処刑か 判定はBotで
「浄化完了」ってステータスが光る
でもログに残るのは赤いエラーマーク
そして請求書が今夜も届く
「救済プレミアム」プランの名義で
血と祈りがパッケージ化され
この街全体がサブスクに課金されている
ギロチンの落ちる音はカウントダウン
残り時間を示す通知のサウンド
救済も処刑も同じタイムラインで
光と闇が同じリズムで踊る
──だけど、俺の通知はもう鳴らない
沈黙のまま、ギロチンを待っている
Every second’s burning down
Like shadows chasing light
I’m reaching through the silence
To hold your voice tonight
カウントダウンが終わるその前に
君の声をもう一度聴かせて
壊れる心がまだ鼓動なら
光と闇も一つになれるはずだから
- 作詞者
しゅか / Room no.38
- 作曲者
しゅか / Room no.38
- プロデューサー
しゅか / Room no.38
- リミキサー
しゅか / Room no.38
- ギター
しゅか / Room no.38
- シンセサイザー
しゅか / Room no.38

しゅか / Room no.38 の“ギロチンで薄汚れた心を割ってしまえ (オリジナル)”を
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ギロチンで薄汚れた心を割ってしまえ (オリジナル)
しゅか / Room no.38
デジタル社会における「救済」と「断罪」をテーマにしたダーク・ロックバラード。
SNSやAIに依存する現代の“信仰構造”を皮肉的に描きながら、
人間の祈りや赦しさえもシステムに組み込まれていく時代を切り取った作品です。
「ギロチンで薄汚れた心を割ってしまえ」というタイトルには、
欺瞞に満ちた世界で“本当の感情”を取り戻す願いが込められています。



