

名なら とうに
山へ 捨てた
帰る 家なら
灰に なった
No name, no trace
Ride through the rain
雷 ひとつ
夜を 裂けば
追うなら 追えよ
蛇の 道
You’ll never know
Where I go
雨が 止むまで
名乗りゃ しねぇ
ただ 蝦蟇だけが
知っている
生まれた 里は
とうに 焼け
残った ものは
この身 ひとつ
誰が 謀った
知りゃ しねぇ
けれど 忘れちゃ
いやしねぇ
名を 変え
道を 変え
流れ 流れて
山の 奥
雷鳴 ひとつ
落ちた 夜
獣の 眼だけが
赤く 燃えた
人の 世なんざ
捨てた はず
されど 捨てきれぬ
ものが ある
奪われたなら
取り返す
それだけ 覚えて
山を 行く
名なら とうに
山へ 捨てた
帰る 家なら
灰に なった
No name, no trace
Ride through the rain
雷 ひとつ
夜を 裂けば
追うなら 追えよ
蛇の 道
You’ll never know
Where I go
雨が 止むまで
名乗りゃ しねぇ
ただ 蝦蟇だけが
知っている
深山の 霧に
声が した
「力が 欲しけりゃ
覚悟を 見せな」
答えの 代わりに
膝を つき
三日 三晩
雨を 浴びた
岩間に 眠る
古き もの
腹の 底から
地を 揺らす
人の 理じゃ
届かぬ 術を
この身 ひとつに
預かりやした
盗るなら
悪党の 蔵
斬るなら
逃げ道 だけ
銭や 名誉にゃ
興味は ねぇ
返して もらうぜ
奪った 分だけ
一度 消えた
この 名前
今さら 誰かに
呼ばれちゃ 困る
山から 山へ
夜から 夜へ
残る 足跡
雨が 消す
けれど
闇の 向こうで
蛇が 笑う
斬った はずでも
また 這ってくる
因果って やつは
しつけぇ もんで
姿を 変えて
追って きやがる
ならば
終わる その日まで
付き合いやしょう
こちらも
まだまだ
死ぬ気は ねぇ
名なら とうに
山へ 捨てた
帰る 家なら
灰に なった
No name, no trace
Ride through the rain
それでも 胸に
消えぬ もの
雨でも
雷でも
流せや しねぇ
You’ll never know
Where I go
追うなら 追えよ
蛇の 道
この世の 果てまで
来りゃ いい
夜が 明けるまで
名乗りゃ しねぇ
ただ 蝦蟇だけが
知っている
No name
No trace
雷 ひとつ
山が 鳴る
岩の 上には
蝦蟇 一匹
……
さて
今宵は
どちらへ 参りやしょうか
- 作詞者
Liminal Reverie, shintaro
- 作曲者
Liminal Reverie
- プロデューサー
shintaro
- 共同プロデューサー
Liminal Reverie
- プログラミング
Liminal Reverie

Liminal Reverie の“蝦蟇だけが知っている”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- ⚫︎
蝦蟇だけが知っている
Liminal Reverie
『蝦蟇だけが知っている』
名なら、とうに山へ捨てた。
帰る家なら、灰になった。
雨の山道をひとり進む、名もなき義賊。
雷鳴が夜を裂き、霧の向こうでは蛇の気配が静かに這う。
奪われたものを取り戻すため、
人の世を離れ、異形の力とともに歩き続ける男。
けれど、その名も、過去も、
彼がどこから来て、どこへ向かうのかも、
誰ひとり知らない。
ただひとつ、
濡れた岩の上に佇む蝦蟇だけが、
すべてを知っている。
『蝦蟇だけが知っている』は、
江戸の伝奇物語に登場する、とある義賊の影をモチーフに描いた
Dark Boom Bap × Swing Hip-Hop。
重く跳ねるビート、低く唸るベース、
三味線、琴、尺八、そして重いギターリフが交差する中、
名を捨てた者の孤独と、終わらない因縁を描いた一曲。
No name, no trace.
Ride through the rain.
その正体を知るのは――
蝦蟇だけ。
アーティスト情報
Liminal Reverie
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。
Liminal Reverieの他のリリース



