指先のリワインドのジャケット写真

歌詞

指先のリワインド

Akemi

日曜の朝 カーテン閉めたまま

三ヶ月前 止まった文字盤

「また止まってる」 残るあの声

冷たい竜頭(リューズ) 見つめているだけ

大和の家で 止まった壁時計

直さないまま 暮らしたあの部屋

コーヒー淹れる 手先が迷って

不在の朝に 習慣(くせ)を探してる

無意識のうち 触れたその竜頭(リューズ)

巻き上げる音 記憶が蘇る

直さないまま 側に置いておく

止まった時間 私が選んだ

ガラスの向こう 閉じ込めた季節

あの日の時刻 狂わぬ針の先

裏蓋開けて 直そうとした手

遠ざけたのは 私のほうから

壊れていない 止めているだけと

大和の記憶 言えずにいたこと

踏み込まれるの 恐れた境界線(ライン)

歯車の音 もう聞こえない朝

止まった時計 腕に巻き付けて

朝の光へ 靴音響かす

あなたの声は もう聞こえないけど

不在の重み 私の指定席(シート)

通りを歩き 指を掛ける竜頭(リューズ)

一度だけ巻く 乾いた音がする

針はまだいま 動かないままで

微かな兆し 袖口に隠すの

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

指先のリワインドのジャケット写真

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    指先のリワインド

    Akemi

「指先のリワインド」は、別れて三ヶ月止まったままの手巻き腕時計に無意識に指先が触れた瞬間から、自分で時間を動かしはじめる兆しを描いたミディアムテンポのシティポップ。
日曜の早朝、三茶のアパート、ベッドサイドに残された止まった文字盤、コーヒーを淹れようとして迷う手先、そして冷たいリューズに偶然触れた指――誰かに巻いてもらっていた時間を自分の指で動かす、その一瞬の予感を静かに浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、壊れているのではなく自分で止めていた感情を、誰かに直されることなく自分の意志で再び動かそうとする、大人の決断。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、都会の朝、手の中の小さな機械、別れの後の静かな再生を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

止まったまま時計を手首に嵌めて、朝の通りを歩きながら、指先が一度だけリューズを「カチ」と巻く。
針はまだ動かなくても、その一巻きが袖口の中で自分の朝を刻みはじめる――そんな自分の指で時間を動かす兆しを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.

アーティスト情報

nanayon music

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