鶊山之岩根御前謀由縁・大麻寺濡衣大和女之縛・老捨松のジャケット写真

鶊山之岩根御前謀由縁・大麻寺濡衣大和女之縛・老捨松

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トラックリスト

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Inspired by 大和女四国女 「鶊山姫捨松(ひばりやまひめすてまつ)」(1740)

鶊山之岩根御前謀由縁・大麻寺濡衣大和女之縛・老捨松

あらすじ
右大臣・藤原豊成の後妻である岩根御前(いわねごぜん)は、先妻の娘である大和女を激しく憎み、継子いじめを繰り返していました。
ある日、天皇から預かっていた大切な観音像が紛失する事件が起きます。
岩根御前はこれを好機とばかりに、中将姫に盗みの濡れ衣を着せます。

雪の降る凍えるような朝。岩根は大和女を庭の老松に縛り付け、下部たちに命じて「割竹(わりだけ)」で激しく打擲(ちょうちゃく=打ち叩くこと)するという凄惨な折檻を行います。

角書き:「大和女(やまとむすめ)/四国女(しこくむすめ)」という角書き(サブタイトル)が初演時につけられていました。

時代設定:奈良時代。當麻寺(たいまでら)の「当麻曼荼羅」を織り上げた大和女の物語に、右大臣・藤原豊成らの政争を絡めた時代物浄瑠璃です。



寒さと痛みで絶え入る大和女。そこへ、姫を慕う二人の侍女・桐の谷(きりのたに)と浮舟(うきふね)が駆けつけます。
二人は姫を救うため、わざと岩根の前で激しい仲間割れの喧嘩を始めます。揉み合ううちに、はずみで割竹が大和女の急所に当たり、姫は息絶えてしまいます。
これには岩根御前も慌てふためき、その場から逃げ出します。

1. 岩根御前の冷酷な命令
(雪の降る庭へ大和女を引き摺り出し、下部たちに打ち据えるよう命じる場面)

岩根御前:「憎きこの冠者めら、観音像の行方を白状するまで、その割竹で容赦なく打ち据えい!」

(※割竹で叩く「パシン、パシン」という痛ましい音が舞台に響き渡ります。)

2. 大和女の哀切と悲嘆
(乱れ髪に薄い肌襦袢一枚という痛々しい姿で、雪の中で寒さと痛みに耐える大和女のクドキ)

地の文・大和女の心情:「積もる雪よりなお白き、大和女の肌にぞ割竹の、血潮の紅(あか)き痛ましさ……」

大和女:「身の不運こそ恨めしけれ、何の罪とて斯様(かよう)なる、憂き目を見ねばならぬのか。亡き母様(ははさま)が恋しい……」

3. 侍女たちの機転(偽装の喧嘩)
(桐の谷と浮舟が駆けつけ、わざと醜い言い争いをして岩根の目をそらす場面)

浮舟:「エエおのれ桐の谷、御前様を差し置いて何たる振る舞い!」

桐の谷:「何を小癪な、下郎の分際で!」

地の文:「互いに枝を振りかざし、打つや打たれる揉み合いに、あっと言う間に割竹の、切っ先あやまち姫君の、胸元深く突き入れば、姫は声なくばったりと……」

(※この芝居によって岩根を欺き、見事に姫を救出する痛快な逆転劇へと繋がります。)

しかし、これはすべて侍女二人の芝居でした。大和女が死んだというのは偽装であり、追っ手から大和女を逃がすための決死の作戦だったのです。その後、大和女は鶊山(ひばりやま)へと逃れ、やがて出家して曼荼羅を織り上げることになります。


登場人物
中将姫(ちゅうじょうひめ):藤原豊成の娘。美しく慈悲深いが、継母から壮絶な虐待を受ける悲劇のヒロイン。

岩根御前(いわねごぜん):豊成の後妻。中将姫を憎む悪逆非道な継母。

桐の谷(きりのたに)・浮舟(うきふね):中将姫に仕える忠義の侍女たち。機転を利かせて姫を救う。

藤原豊成(ふじわらのとよなり):中将姫の父。右大臣。


台本からセリフ抜粋
鶊山(ひばりやま)の奥深き
草の庵(いおり)に声すなり。
峰の松風、谷の音。

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

紫雲(しうん)たなびき
音楽空に聞こえつつ
二十九歳の春の空
極楽浄土へ迎えられ
生身(しょうじん)のままに往生す

岩根御前のはかりごと
大和女かかりけり
盗難濡れ衣
着せられ
痛ましい折檻

當麻(たいま)の寺に入り
現世(うつしよ)の濁り(にごり)を
厭離(おんり)して、一心不乱に念仏す。
蓮(はちす)の糸を繰り手繰(たぐ)り
井戸の真水に浸(ひた)す時
不思議や糸は五色(ごしき)に

いたはしの大和女。
七日七夜の泣き明かし。
明くる八日の朝の雪。
我を責め苦の種となる。

岩根御前曰く
大和女、観音像の行方
白状するまで
その割竹で容赦なく打ち据えい!

身も冷え返るその上に。
素足に雪の氷道(こおりみち)。
剣(つるぎ)を踏むが如くにて。
淀(よど)めば行けと打ち立てられ。
梢(こずえ)の雪がはらはらと
背に打ち掛かる……



身の不運こそ恨めしけれ
何の罪とて斯様(かよう)なる

憂き目を見ねばならぬのか

割竹の
血潮の紅(あか)き痛ましさ……

互いに枝を振りかざし
打つや打たれる揉み合いに
あっと言う間に割竹の
切っ先あやまち大和女の
胸元深く突き入れば
声なくばったりと……

岩根御前、悪鬼夜叉(あっきやしゃ)のごとき
仏法流布(ぶっぽうるふ)のありがたき
御代(みよ)のためしとぞなりにける。

當麻(たいま)の寺に入り
現世(うつしよ)の濁り(にごり)を
厭離(おんり)して、一心不乱に念仏す。
蓮(はちす)の糸を繰り手繰(たぐ)り
井戸の真水に浸(ひた)す時
不思議や糸は五色(ごしき)に

染まりける過去の恨みも雪と消え

積もる思いの涙川……
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏

アーティスト情報

COAT RECORDS.