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Inspired by 達田辨二 吉田鬼眼 烏亭焉馬「薫樹累物語(埴生村)めいぼくかさねものがたり」(1790)
南無油屋顔醜貌所以離縁・蔦葉木之土橋累ヶ淵之埴生村因果
『薫樹累物語』(めいぼくかさねものがたり)は、江戸時代の伊達騒動(お家騒動)と、怨霊が取り憑く「累(かさね)ヶ淵」の怪談を融合させた文楽・歌舞伎の代表的な演目です。罪のない高尾太夫を殺害したことによる因果応報が、醜く変貌する累の幽霊を通じて描かれる悲劇的な物語。
主な特徴と概要
物語の背景: 達田辨二、吉田鬼眼、烏亭焉馬らの合作により寛政2年(1790年)に江戸肥前座で初演された人形浄瑠璃が起源。
あらすじ: 主君・足利頼兼(モデルは伊達綱宗)の安泰のため、忠義に凝り固まった絹川谷蔵が、罪なき高尾太夫を殺害する。その後、高尾の霊が谷蔵の妻・累に乗り移り、凄まじい怨念を吐露しながら、数々の怪異を引き起こす物語。
見どころ: 「土橋の段」などで、累(配役・吉田和生)が醜い姿に変貌しながらも、その心に秘めた気品や、因果による悲劇が描かれる。
「累」の描写: 妖怪変化や怨霊を表現する文楽の首(かしら)である「ガブ」が使用される。
1. 互いを思いやる夫婦の忍び泣き
夫の深い悩みを察して静かに涙する累と、妻の健気さに胸を痛めて涙を隠す与右衛門の情愛の描写です。
地の文(妻の涙と夫の隠し涙):「涙ぐみ。居たりしが。日頃夫の突詰める。心をそれと汲取つて。」
地の文(忍び泣き):「夫思ひの一筋に聲も得上げぬ。フッ忍び泣き。夫も不便の涙を隠し。」
地の文(胸に収める涙):「ほろりとをち方の。涙を胸に與右衛門は。」
2. 累の健気さに対する、夫の悲痛な思い(いぢらしさ)
自らの顔が醜く変貌していることも知らず、夫のために吉原へ身売りしようとする累に対する、与右衛門のやりきれない悲哀(いぢらしさ)の描写です。
地の文(変わってしまった姿への不憫さ):「我が形の變りしとは。知らぬ不便さいちらしさ。」
與右衛門(涙を呑んで身売りを止める心中):「胸に涙を呑込みながら。エ、 もない。たとへどの様な事があつても。そなたに勤め奉公さして。兄の戶平へ立つものか。」
地の文(知らぬ心根の哀れ):「昔に變る面さしとも。何にも知らぬ心根が。その百倍のいぢらしさ。」
3. 身を引き裂かれるような別れの悲しみ
離縁(暇乞い)の場面における、すがりつく累の愛情と、それを振り切らなければならない極限の悲しみの描写です。
地の文(すがりつく涙):「女房は夫に去られまい。暇取るまいとする筈を。緣切られても嬉しいと思ふ心を推量して。可愛と思うて下さんせと思はずわつと聲立」
地の文(蔦のようにすがる姿):「て 。取付き縋る蔦の葉の。袖に柵むき涙とどめ。フッ兼ねたるばかりなり。」
地の文(極限の苦痛の比喩):「五體をしめ木に締付けられ。油拔かるる フッ き涙とどめかねたる」
(※全身を油搾りの締め木でギリギリと締め付けられるような、耐え難い悲しみと溢れ出る涙を表現した凄絶な感情描写です。)
このように、怪談としての恐ろしさだけでなく、互いを深く思いやるがゆえにすれ違っていく夫婦の「情(情念)」が非常に濃密に描かれていることがわかります。
あらすじ
与右衛門は、主君である頼兼公のお家騒動により、百両という大金を用意しなければならない窮地に立たされていました 。
金の工面を急き立てる借金取りの鉦八を殺害してしまおうかと思いつめる与右衛門でしたが、妻の累(かさね)がそれを必死に止めに入ります 。
夫を救うため、累は江戸吉原の女郎屋の者である鉦八に、自分自身を百両で身売りしたいと申し出ます 。
累は身売りを決意し、与右衛門に離縁状(暇の状)を書いてくれるよう頼みます 。
しかし、累は自分の顔が恐ろしい醜貌(醜婦)に変化していることに全く気付いていませんでした 。
累の顔をはっきりと見た鉦八は、あまりの醜さに驚愕し、誰も買い手などつかないと呆れ果てて身売りを拒絶します 。
鏡で自らの顔(出歯や痣など)を初めて見た累は、なぜ夫が自分から離れようとしていたのかを悟り、驚きと絶望で泣き崩れます 。
解題の記述によれば、のちに与右衛門は累を殺害してしまう展開(果殺しの段)へと繋がっていくこと、またこれらの悲劇には傾城・高尾の「怨念」が深く関わっていることが示唆されています 。
登場人物
累(かさね):与右衛門の妻 。夫のために自ら苦界に身を沈めようとするほど貞途ですが、恐ろしい醜貌となってしまいます 。
与右衛門(よえもん):累の夫 。主君のための百両の金策に苦しんでおり、最終的に累を殺めてしまいます 。
鉦八(かねはち):与右衛門に百両の借金の催促に来た男 。江戸吉原に関わる商売をしており、累の身売りの交渉相手となります 。
頼兼公(よりかねこう):与右衛門が仕える主君。御家騒動の渦中にあります 。
絹川戸平(きぬがわとへい):累の兄として言及されています 。
高尾(たかお):物語の背景に関わる傾城(遊女)で、その怨念が累たちの運命に影響を与えています 。
実際の台本セリフから抜粋
百兩といふ借がある此の中からその金を
戻せ戻せといらだての催促。
土か砂か見る様に百兩といふ大枚の金。
早速調ふ當てもなし。
我が顔の有様。
いつの間に斯なるやらと。
打倒れ悶え泣き
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
五體をしめ木に締付けられ。
油拔かるる
フッ き涙とどめかねたる
暇取るまいとする筈を。
緣切られても嬉しいと思ふ心を推量して。
可愛と思うて下さんせと思はずわつと聲立
取付き縋る蔦の葉の。
袖に柵むき涙とどめ
我が形の變りしとは。
知らぬ不便さいちらしさ。
胸に涙を呑込みながら。
エ、 もない。たとへどの様な事があつても。
そなたに勤め奉公さして。
いつそ毒喰は皿。
アノ鉦八め
百兩といふ借がある此の中からその金を
戻せ戻せといらだての催促。
土か砂か見る様に百兩といふ大枚の金。
早速調ふ當てもなし。
我が顔の有様。
いつの間に斯なるやらと。
打倒れ悶え泣き
エエ口惜しい情ないわしが顔。
こんな顔とは知らずに居たは。
身の恥恥。
今迄見せぬ此顔を。
朝夕言ふて居る。
美しい顔が斯様なるは未来の。
また外に工面の仕様もあらうかと。
今その思案最中
何のマア百兩やそこらの金
マァ一つ飲ましやんせ。
サア日頃お前の言はしやんすには。
鏡を見ると添うては居れね。
暇をやると言はしゃんした。
その鏡が見たうござんす。
よう見て見やい。
これ此顔。
百兩處か一升の米にもかへ手はないわい。
忌々しい。
腹立ち紛れに飛んで行く。
泣き沈む。
折ふしあきさい秋雨の。
降るも怪しや行燈の。
灯消えて真っ闇に。
吹消す口は誰やらん。
地跡へ走り。前へ来る。
足音にフッ聞き立て見廻す。
あたりは刈豆箱に置く鎌の。
刃に損ぜし身の果てを。
フッ轉びつまろび。追て行く。
絶え入るばかりに泣入る声。
フッ聞かせてよもや。
思はぬ事の有様と。
見るにそこはか分らぬ闇。これか
累ぢゃないか
暇取るまいとする筈を。
緣切られても嬉しいと思ふ心を推量して。
可愛と思うて下さんせと思はずわつと聲立
五體をしめ木に締付けられ。
油拔かるる
フッ き涙とどめかねたる
取付き縋る蔦の葉の。
袖に柵むき涙とどめ
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
CORT RECORDS / sampling8-1-0 I am a beast. Updates will be a bit slow for a while. All revenue from this channel and other subscriptions will be donated to Weisser Ring. It’s a group of people, but there are definitely some tracks where I am actually singing myself Bluuuuu. Only enjoy make Sound Making, Idea, Not all statements, but artworks. There are no plans for promotions or collaborations with anyone. This is a space for my hobbies. I apologize for not connecting it to other platforms, SNS. This does not represent my personal views or those of my workplace. All of them are demos, SSDs? Treasure that looks like trash and not complete packages, but it's up to everyone to listen and practice. The content here is created using programming or AI. However, we have deliberately narrowed the topics to those that are worth creating using DTM (Desktop Music). Therefore, the revenue will be donated to the Weisser Ring and National Network Victim Support. 楽曲の著作権は管理団体によって集中管理されております。 お問い合わせは grooveon704@gmail.com (詳しくは未管理著作物裁定制度(2026年4月施行)) https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/chosakukensha_fumei/tyosakubutsu/index.html