歌詞

月の影が　揺れる都

嘘と策略（わな）が　花のように咲く

あなたの眼（め）に　映る世界が

炎に沈んで　儚く燃える

触れた指が　罪に濡れて

愛の名さえ　武器に変わる

私はあなたを欺くために

生まれたはずなのに

胸の奥で　芽生えた痛みが

真実を裂いてゆく

連なる鎖が　運命を絡めても

この涙は嘘じゃない――

紅い月が　夜を染めて

あなたの影を　探している

裏切りさえ　愛に似て

刃（やいば）のように　心を裂く

沈む鐘が　終わりを告げる

あなたの声が　まだ胸に響く

愛のために　滅びるならば

この身、炎に捧げよう

罪と偽り　抱きしめたまま

ただ、あなたを想うだけ

連環の涙が　頬を伝う時

静かに消える――月の下で

風が去り　花が散る

残るのは　あの夜の夢

連環の涙よ　永久（とわ）に落ちて

私の愛を　包み込んで