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「午前2時のコンビニの蛍光灯の下、あえて間違った選択肢を『最高』と笑いながら選んでしまう真夜中の確信犯的な全能感」を、極上のミドルテンポ・アーバンファンク(Urban Funk)に昇華させた、BPM104(A minorからC majorへ転調)の極めてグルーヴィーで冷徹な傑作トラックです。3曲の連作中、最も身体を揺さぶるダンスグルーヴを誇り、主役を張るのは歌のメロディよりも常に1拍早く妖艶に動き回る「チューブコンプレッションの効いた極太のベースライン(tube-compressed slap/finger bass)」。ドラムはあえて現代的なスウィング(ハネ)を一切排除したディープなスクエア・ポケット(deep unswung pocket)に定位しているにもかかわらず、ベースとのタイム感の絶妙なズレにより、聴き手の脳内には極上のグルーヴとして錯覚されるように設計されています。
楽器構成は、コンビニの蛍光灯音楽を思わせるフラットで均質な明るさ(Convenience store luminance)をあえて狙った、冷たくも心地よいエレクトリック・ピアノとタイトなパーカッション。ヴァースの暗い路地のようなローファイ空間から、サビ(コーラス)に入った瞬間に急に街灯が増えるように一気にCメジャーの開かれたステレオ幅へと跳躍する温度差が、聴き手に強烈な快楽をもたらします。ボーカルはセンターから左に3%だけ意図的にずらされ(voice shifted 3% Left)、感情をあえて事務的に処理する冷徹なクールネスを維持。しかし、サビでは体温がふっと上がり、ブリッジでは自分の馬鹿さを楽しんで口角を上げて喋る生々しい肉声へと変化します。中盤のブリッジでは、全ての楽器が半小節ずつカオスにずれていく目眩のような変拍子的グリッド崩壊(half-bar phase shifts)を敢行。直後、「ね」という言葉のあとに1秒間の完全な無音(1-second absolute vacuum gap)を挟み、パーカッション無しの剥き出しのサビから楽器隊がノーモーションで合流するカタルシスは鳥肌ものです。アナログテープの温かい飽和感(analog tape warmth)を纏いながらも、翌日聴いた人間の神経系にバグを起こし、「変な決断」をさせてしまう魔力に満ちた唯一無二のポップ・ミュージックです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。