Mermaid bone Front Cover

Lyric

Interlude : Rain shelter

CLAM AND MIRAGE

ここには誰もいない。

彼女が瞬きする間だけ、

世界から切り離されている。

夏服のシャツの下、

その白いへその下、

まばらに咲いた鱗を、

ひとつひとつ摘んで、

星を数えるみたいに、

てのひらに集めていくのを、

あなたは見もせずに目を閉じて、

放課後の静けさを聴いていた。

青灰色の血が滲んで、

痛くないの、と尋ねるのもためらって、

わたしが手を止めるとき、

雨が降り出した。

ぽつぽつと窓を叩く音が入り込んで、

それでぴたりと目が合って、

あなたは声を出せないまま、

もういいよ、と息をつき、

裸足を片方引き摺って、

きっとどこにも行けない背の向こうで、

晴れ空から滴る水が彼女を呼んでいた。

  • Lyricist

    Koyoi

  • Composer

    CLAM AND MIRAGE

Mermaid bone Front Cover

Listen to Interlude : Rain shelter by CLAM AND MIRAGE

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  • 1

    Be Vacuous

    CLAM AND MIRAGE

  • 2

    I hear the sea roar

    CLAM AND MIRAGE

  • ⚫︎

    Interlude : Rain shelter

    CLAM AND MIRAGE

  • 4

    Last Scene

    CLAM AND MIRAGE

  • 5

    Outro : Morning calm

    CLAM AND MIRAGE

Artist Profile

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