

土曜の窓辺 鏡に向かう
コードを挿して 温もりを待つ
温めたカーラー 髪に巻きつけ
留めピンひとつ 指を離す
会う人はいつも 紙の隅に
線を引く癖 余白を埋める
暇なだけよと 呟きながら
巻き直す指は 朝から急いて
巻きつけたまま 時間を測る
カールが持つか ほどけてしまうか
鏡の中で 弧を描いて
まだ分からない この熱の先
大和の夏 トタンが焼けて
触れれば熱い 昼を過ぎたら
冷めた頃合い ピンを外せば
ひと巻きだけが ほどけて落ちる
巻いた髪先 崩れないうちに
出なきゃいけない でも鏡の前
持つか持たぬか 分からない弧を
もう一度だけ 指で押さえる
留めピン外して 鏡を離れる
カールを揺らして 公園通り
ほどけかけた弧を 直さないまま
坂を下りてゆく 渋谷の午後
待ち合わせの角 あの人はもう
手帳の余白に 線を引いてる
巻いてきたなんて 言わずに並ぶ
片方ほどけた 髪のカール
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

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火照りのホットカーラー
Akemi
「火照りのホットカーラー」は、まだ関係の確定していない相手に会いに行く前の、期待と不安が同居する午後を描いたミディアムテンポのシティポップ。
土曜の窓辺の鏡台、コードを挿して温めるカーラー、髪に巻いて留めるピン、冷めるまで測る時間、そして片方だけほどけて落ちるひと巻き――熱を巻き込んだ髪の弧が、持つか、ほどけるか、確かめられない気持ちの揺れを浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、会える喜びを「暇なだけ」と言い換えながらも朝から手が動いてしまう、期待を認めにいかない大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、休日の午後の準備、鏡の前の時間、街へ下りていく高揚を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
冷めた頃合いに留めピンを外すと、カールがひと巻きだけほどけて落ちる、その結果を鏡の中で見ても直さない。
巻いてきたことは言わないまま、ほどけかけた弧のまま坂を下り、余白に線を引いて待つ人の隣にそっと並ぶ――そんな確定させない近づき方を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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nanayon music



