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私は強い劣等感を抱えている人間です。
自分ではない「誰か」になりたかった。
人気者のあの子たち、彼らの服装、話し方、立ち振る舞い。
そのすべてを真似してきました。
自分が好きなものがあっても、彼らが嫌うなら、私も嫌いなふりをしました。
興味もないのに、彼らが着ている高価な服を羨ましく思い、無理にでも着ようとしました。
この曲は、そんな私の告白のようなものです。
彼らに近づこうとすればするほど、自分の中が空っぽになっていくのを感じました。
いいえ、彼らに似ていくどころか、
私はむしろ全く別の「何か」になっていくような気がしました。
無理に真似したところで、埋まらない何かがあったのです。
私の周りには「友達」と呼べる人も少なく、
誰かに好かれる理由すら見つけられないままでした。
そして、やっと気づいたのです。
無理に「他の誰か」になる必要なんてなかった。
私が本当に望んでいたのは——
甘い香りで蜂を引き寄せる繊細なバラのように、
自分を堂々と見せて、愛されることでした。
でも、私はバラではありませんでした。
私にできたのは、赤い色を真似ることだけ。
大きな花びらを揺らし、グロテスクな音を放ち、
悪臭でハエを引き寄せるラフレシアになることだけでした。
湿っていて、日も差さない森の奥で、
誰かが、いつか自分を見つけてくれるのを、ただ待っていたのです。
『ラフレシアダンス』は、そんな私自身と向き合って書いた曲です。
この曲で、
私は過去の自分を殺そうと思います。
以上です。
音楽で結ばれた、地球の反対側のJ-POPデュオ redrawは、プロデューサーのdroとボーカルのRuiによる2人組のデュエットバンド。音楽を通じて、距離や時間の壁を超えて活動している。アメリカの大学寮で曲を作るdroと、日本でクローゼットを録音ブースにして歌うRui—異なる国、異なる環境で暮らしていた二人は、2024年2月にXを通じて出会い、バンドを結成した。 もともと音楽とは縁遠い大学生と社会人としての生活を送っていた二人。しかし、音楽への情熱だけを頼りに、13時間の時差を乗り越えながらリモートでのバンド活動を続けている。そして、2024年7月にデビューシングル「Mint for Two (二人のミント)」をリリースし、iTunesのJ-POPチャートに複数の国でランクインするなど、成功を収めた。 その後も約2ヶ月ごとにデジタルシングルを発表し、精力的に活動を続けている。 "redraw"という名前の通り、J-POPをベースにしながらもジャンルの枠を超え、さまざまな音楽スタイルを取り入れ、新しい音楽を描き続けることを目指している。そのために、自らスタジオを運営し、インディーアニメーターと協力しながら、楽曲・歌詞・ミュージックビデオが有機的に結びついた独自のコンテンツを生み出している。 redrawのメンバー:Rui & dro
droduction studio