

プシュー
ゆっくりとバスが止まる
乗った方の私
バタフライエフェクト
乗らなかった方の私
バタフライエフェクト
まだ乗ってないのに
未来だけ変わる
あっ
発車します
夏の夜のバス停
不自然に明るい
時刻表の隅だけ
虫が集まっている
ピッ
ピッ
ICカードの残高
乗るの?
乗らないの?
自動販売機の光
そこにも虫が集まっている
OLの女性が
定期券を握る
握る
バタフライエフェクト
全てバタフライエフェクト
乗るか乗らないかだけ
たった乗るか乗らないかだけ
発車ベルより先に
未来だけが曲がってく
乗った方の私
まだバス停にいる私
プシュー
誰もせかさない
運転席の後ろ
緊急ハンマーが赤い
七分遅れの表示が
なぜか私を責める
排気音
バスの排気音
夜に広がる
雨上がりのマンホール
空を映している
乗った方の私が
先に笑った気がする
乗らない方の私が
まだ時刻表を見ている
あ
気のせい
乗った方の私
バタフライエフェクト
まだ乗ってないのに
人生ゲーム
まるで人生ゲーム
ルーレットが回る音がする
プシュー
バスが曲がる
一つ目の角を曲がる
残酷ほど普通に曲がる
OLの女性はまだ立っている
乗った私と
乗らなかった私が
ここで別れる
バタフライエフェクト
- 作詞者
MASAQUI
- 作曲者
MASAQUI
- プロデューサー
MASAQUI
- プログラミング
MASAQUI

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乗った方の私、バタフライエフェクト
MASAQUI
夏の夜のバス停で立ち止まった数分間を記録した楽曲です。
不自然に明るい照明。
発車を待つバス。
七分遅れの表示。
ただそれだけの風景なのに、どこかで人生が分岐している気配があります。
乗るか乗らないか。
その小さな選択が未来を静かに書き換えていきます。
メランコリックなシティポップとローファイ、壊れたダンスミュージック、古いVHSの質感が重なり、日常の中に潜む見えない分岐点を描きます。
これは旅の歌ではありません。
まだ起きていない未来についての楽曲です。



