※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。
VELARIS は、人生をひとつの航海として捉え、失われた確信のあとに残る方角を辿っていくアルバム。
本作では、到達と未完、自由と責任、距離と記憶、そして別れのあとに残る導きを描いていく。楽曲はそれぞれ異なる景色を持ちながらも、完璧な結末へ向かうのではなく、信じられる方向を探し続けるひとつの流れとして連なっている。
「WAYFINDER」では前進のための方角が示され、「BEARING LESS」では既知の境界を離れていく意志が立ち上がる。「GRAVITY OPTIONAL」は自由の軽さと重さを描き、「ARRIVAL WITHOUT ENDING」は辿り着いたあとも終わらない痛みと美しさを記録する。「THE COMPASS I KEEP」では離れた存在が内側の導きとして残り、「WIREBLOOM」では過ぎ去ったはずの記憶や衝動が、電流のように身体の奥で再び光を放つ。「THE MOMENT BEFORE」は始まりの直前にある希望を描き、「UNSENT LIGHT」では届かなかった言葉が消えることなく、静かな光として残り続ける。
VELARIS は、救済や完成を描く作品ではない。
地図も、安全な港も、確かな終着点もないまま、それでも進むための感覚を音にした、未完の航海の記録。
ドラマーとして身体に刻まれたリズム感覚を軸に、 触れられるものと、触れにくくなってしまったもののあいだに生じる揺れを音として掬い取る。 感情を外へ爆発させるのではなく、内側に留まり続ける“圧”の微細な動きを聴き取る。 躍動は跳ねではなく脈動から、強さは大きさではなく低中域の質量から。 歌は叫びではなく、呼吸の震えから生まれる。 楽曲は完成形へと閉じるのではなく、変化の途上にある一瞬を封じ込める。 聴く人の内側に潜む、まだ言葉になっていない感覚を、静かに揺らしていく。