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朝6時、豆を挽く音から始まる日常の風景。そこには「君のため」という顔をした、本音の欲望が滲んでいる。
「愛してるから、やってるんじゃない。やりたいから、愛してる」
この一節が示すのは、献身という名の自己満足。利他という形をした利己。しかし、その矛盾を認めた瞬間、偽物の優しさは本物の温もりへと変わっていく。
畳まれた洗濯物も、覚えた記念日も、風邪をひいた夜の看病も——すべては「僕のため」かもしれない。けれど、その嘘が続けば、いつか真実に化ける。君のためと僕のため、その境界線は初めから存在しなかったのかもしれない。偽善より正直な自己愛を、朝のコーヒーの香りに包んで歌い上げる。明日の朝も、僕は君にコーヒーを淹れる。
「君のため」という名の、僕のために。