

広尾の冬 机の地球儀
いつも回すのは 海の向こう
青い海の上 指を滑らす
彼の街まで ひと回しで着く
「一年待てば」と あなたは笑って
地球儀のアメリカ 指で押さえた
「ここで待ってる」 やさしい声で
その優しさが 海より重いの
回すほど 海が広くなって
彼の国が こちら側に来る
追いかけたい指が 軸を掴む
掌に 古い網目の跡
そう これは 見たことのある夜
滑走路の灯を 網ごし見てた
機体が上がる あの側に 私は
戻らないと 回す指を止める
基地の子供は みんな知ってた
仲良くなった子 春には居ない
近いものほど 飛んでいくと
掴まない癖が 私を作った
止めた地球儀 棚に戻せば
アメリカは また 向こう側へ
海の青さが もう動かない
今夜は私が 先に手を放す
傾いた軸に 指を触れて
明かりを落とす 冬の窓辺で
あなたの街には まだ陽があるのね
海の分だけ 遠くなる夜
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

Akemi の“地球儀のアデュー”を
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地球儀のアデュー
Akemi
「地球儀のアデュー」は、海の向こうへ帰る恋人に「待っていてくれ」と告げられた冬の夜、追う前に自分から手を放す決意を描いたミディアムテンポのシティポップ。
広尾の部屋、机の上の地球儀、青い海をなぞる指、掌に甦る古い網目の跡、そして滑走路の灯を網ごしに見送った子供の記憶――いつも彼の国へ回していた地球儀を止める仕草が、去られる側から先に放す側へと反転していく心象風景を静かに浮かび上がらせる。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、優しく差し出された愛に惹かれるほど、海を越えて追い、待つ者になりかけている自分に気づき、その頂点で自ら距離を戻す大人の決断。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、都会の夜、部屋の空気、海の向こうへの憧れと別れの温度差を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
回していた地球儀を棚に戻し、傾いた軸に指を触れて灯りを落とすその瞬間、理由を告げないまま冬の夜は静かに閉じていく。
待つのでも追うのでもなく、自分から先に手を放す――そんな成熟した別れを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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