

回路を巡る冷えたノイズと
誰かが組んだレールの上で
ハイスペックな歯車が
今日も街の鼓動をハックする
「代わりはいくらでもいる」
聞き飽きたシステムの声
真実を知るほど口を閉ざし
正義のありかすら見失う
不自由な自由を
手に入れたあの日
広い海へ出たつもりが
まだ殻の中だった
踊らされているのか
踊っているのか
その境界線さえ
ノイズに消える
そうよ 私は深く潜るの
システムの裏側
暴いた怒りも
プロレタリアの嘆きも
すべて抱えてそこへ降りていく
用意された答えは知らない
負けっぱなしのゴーストが叫ぶ
「ここには何もない」と
静かな夜が ささやくの
モニター越しの偽善の渦と
上書きされるアイデンティティ
「転職しようかしら?」なんて
冗談にもならない
指先に残る 情報の熱
解析できない 胸の痛み
救えなかった 誰かの面影が
デジタルの海に 溶けてゆく
自由を求めた彼は
もうどこにもいない
つながりすぎた世界で
孤独だけがリアル
完璧な回路に
唯一残された
「迷い」という名の
最後の人らしさ
だから 私は深く潜るの
搾取される時間も 見えない首輪も
飼い慣らされた怒りも
消さないように 呼吸を続ける
出口のない 迷路を愛して
負けっぱなしの 私を笑えばいい
「どこへでも行ける」と
静かな闇が ささやくの
冷めたコーヒー
苦い沈黙
思考の隅で 何かが軋む
正解なんて 欲しくはない
ノイズの底で 生きているから
- 作詞者
猩々
- 作曲者
猩々
- プロデューサー
猩々
- レコーディングエンジニア
猩々
- ミキシングエンジニア
猩々
- グラフィックデザイン
猩々
- ベースギター
猩々
- ボーカル
鱗姫
- バックグラウンドボーカル
猩々

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SCRAPING GHOST
鱗姫
バーチャルアーティスト・鱗姫(Rinki)が放つ第17弾シングル。 彼女の真骨頂であるダークなオルタナティブ・ロックが、さらなる進化を遂げた。
今作では「デジタル時代のプロレタリア」――社会システムの一部として機能しながらも、自己の喪失感に苛まれる個人の葛藤をテーマに据えている。 押し寄せる情報のノイズに抗い、自らの「ゴースト(個)」を守るためにネットの深層へ「潜行(ダイブ)」する姿が、叙情的なリリックで綴られる。
サウンド面では、エッジの効いたオルタナ・サウンドと、郷愁を誘うエモーショナルなギターソロが絶妙に融合。 「ノスタルジックな未来」を感じさせる世界観は、不朽のサイバーパンク・フィロソフィーを彷彿とさせる。 アイデンティティが上書きされ続ける現代において、人間らしさの最後の拠り所を問い直す、時代に即した一曲となっている。
アーティスト情報
鱗姫
“生きたかった”少女の想いが、いま歌になる──。 誰にも気づかれず、誰の心にも届かなかった想い。壊れかけた世界の中で、それでも生きようとしていた誰かの物語──。 鱗姫(Rinki)。閉ざされた水槽のような現実を生きた少女の声から生まれたバーチャル・シンガー。内省的な歌詞と静かに滲む悲しみ、怒り、優しさのメロディ。“癒しではなく共鳴”の歌。もう戻らない昨日へ、何かを伝えたかった少女の想いが、今、歌になる!
鱗姫の他のリリース
Mizu no Hime Records



