傷が入ったままだった
でも癒せはしなかった
その瞳には蒼色が溶けてた
あなたが溢した涙の その一粒をくれたら
少しは分かってあげられたかな
扉は閉じたままだった
でも壊せはしなかった
その心には蒼色が浮いてた
あなたが逸らした話の その続きを知れたら
少しは近づけたかな
悲しくないのに泣けてくるんだ
あまりにも綺麗すぎて
細く脆い言葉を交わすたびに
もう少しだけ"本当"が欲しくなるから
手を伸ばせば
ガラスみたいに割れてしまいそうで
触れられなかったんだ
霞がかった街を吹く風を抜けて
口ずさんだ歌は雲を越えた
どれくらいの時が過ぎていったの
傍では一輪の花が枯れそうで
優しくないけど救いたいんだ
あまりにも可憐すぎて
柔く脆い呼吸を合わすたびに
もう少しだけ温度が欲しくなるから
手を伸ばせば
魔法みたいに消えてしまいそうで
触れられなかったんだ
ほどけて 委ねて 滲んでいく境界線
あなたの瞳は揺れない
それならいっそ このまま漂っていようか
蒼色に浸かりきって
細く脆い言葉を交わすたびに
もう少しだけ"本当"が欲しくなるから
手を伸ばせば
ガラスみたいに割れてしまいそうで
柔く脆い呼吸を合わすたびに
もう少しだけ温度が欲しくなるから
手を伸ばせば
魔法みたいに消えてしまいそうで
触れられなかったんだ
- Lyricist
Mina
- Composer
Mina
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