整理券のソウルのジャケット写真

歌詞

整理券のソウル

Akemi

鶴間の坂を 見送る窓に

ペリッと薄い 番号が出る

「歯医者だけ」と 昨夜断った

路線(ルート)バスの 端に腰掛ける

基地のフェンス 越しに鳴っていた

知らない国のソウルの七インチ

親指で番号 何度もなぞる

窓に映った顔を 見ないふり

看板の文字が 似てるだけなのに

目が勝手に 角を追っている

整理券の紙を 握りしめたら

手汗でにじむ 区間(ディスタンス)の数字

「君に合うと思う」 先週の声

棚の奥から 引き出した一枚

降車ボタンを 視線でなぞるのに

指は膝で 別の数字を撫でる

フェンスの金網 指が握った

英語のソウルが 風で切れた

近づけない音を ただ聴いていた

国道十六号 夕立来る

看板の文字 もう見えなくなって

角の折れた紙 膝に置き直す

整理券の湿り 少し凪いでも

降車ボタンを バスは通り過ぎる

「次で降ります」今日は押さずに置く

整理券の角 指で四つに折る

角を探すのは 窓に預けない

畳んだ紙 鞄の底に落とす

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

整理券のソウルのジャケット写真

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    整理券のソウル

    Akemi

「整理券のソウル」は、日曜の昼下がり、大和から東京へ戻る路線バスの中で、降車ボタンに指を伸ばせないまま整理券を握り続ける女性の心象風景を描いたミディアムテンポのシティポップ。
鶴間の坂、手汗でにじむ区間(ディスタンス)の数字、国道十六号のフェンス越しに聴いた英語のソウル、そしてあの人のレコード店へつながる車窓の景色——断ったはずの相手の街を、目が勝手に探し始める瞬間が、バスの静かな振動の上に置かれていく。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、距離を測ることで自分を守ってきた女性が、体のほうが先に「降りたい場所」を知っていたと気づき、それでも今日は降りないと自分で決める大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、路線バス、整理券、基地文化、国道沿いの夕立といった生活圏の叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

「次で降ります」のボタンを今日は押さずに置き、整理券の角を指で四つに折って鞄の底へ落とす。降りない区間を自分で選び、窓に預けず自分の手の中で畳む——そんな、自覚の瞬間を確定させずに運び続ける沈黙を描いた楽曲。
Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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