リリース日: 2026/08/31
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甘い罠は、ついに壊れた。
**「episode.30: Broken Honey」**は、前作「Honey Trap」で鳴り響いた猛烈なビッグバンド・スウィングを原型ごと破壊し、変拍子、転調、ポリリズム、不協和音の迷路へ放り込んだ、今宿探偵団の暴走アバンギャルド・ジャズ。
始まりは、何もおかしくない。
ブルージーなサックスのリフ。
走り続けるウォーキングベース。
鋭く切り込むブラス。
強烈なスウィング。
しかし、ひとつのアクセントがずれた瞬間、すべてが崩れ始める。
4/4は7/8へ。
7/8は11/8へ。
そして5/4、13/8、9/8――。
調性は次々と姿を変え、左右のバリトンサックスは別々の時間を走り、テナーサックスは小節線さえ無視して暴走する。
それでも突然、完璧なスウィングが戻ってくる。
安心した、その瞬間。
また壊れる。
止まる。
加速する。
転調する。
衝突する。
そして、終わったふりまでしてみせる。
静寂の中から聞こえてくるのは、たった一本のバリトンサックス。
壊れた「Honey Trap」の残骸を合図に、バンドは最後の暴走へ突入する。
バラバラになったすべてのリズムが、最後の一瞬だけ完璧に重なる。
episode.30: Broken Honey
甘さの向こう側で、スウィングは崩壊する。
今宿探偵団が仕掛ける、制御不能の30番目の事件。
今宿探偵団。 都市のノイズと静寂、その境界線を追跡する音楽集団。 ビッグバンドジャズを基盤に、ロックの衝動、スカファンクの跳躍、 そしてモダンジャズの実験性を融合。 トランペット、サックス、トロンボーンから成るホーンセクションを主軸に、 リズム隊がそれを暴力的なグルーヴで支配する。 彼らの音楽は、単なるインストゥルメンタルではない。 断片化されたリフ、突発的な沈黙、崩壊寸前のアンサンブル それらはまるで“事件の断片”のように提示され、 やがて一瞬のユニゾンで、すべてが意味を持つ。 ライブでは、即興と構築が衝突し、 同じ楽曲であっても二度と同じ形にはならない。 今宿探偵団は音楽を演奏するのではない。 都市に潜む“電気的な違和感”を、音として記録する。
SNAP